食卓に並ぶこともあり、多くのデザートにも使われる「グレープフルーツ」。
この果物は、なぜグレープでもないのに「グレープフルーツ」と呼ばれるのでしょうか?
そこでここでは、「グレープフルーツ」がどのような果物なのか、その名前の由来について解説します。
「グレープフルーツ」とは
まずはグレープフルーツがどのような果物なのか見てみましょう。
グレープフルーツは自然交配で生まれた?
グレープフルーツは、ミカン科ミカン属グレープフルーツ種の柑橘類です。
18世紀頃、西インド諸島のバルバドスで発見されたのが始まりとされています。
つまり、原産地はバルバドスとその周辺の地域ということになります。
その後、1923年にアメリカのフロリダに渡ったのだとか。
そのため、近年では北米でも栽培が盛んに行われています。
また、南アフリカなどでも栽培が行われています。
現代においては中国での栽培が急速に拡大され、その生産量は世界でもトップクラスとなっているようです。
大正時代の日本に伝わって来るも・・・
日本には、大正時代にグレープフルーツが伝わったとされています。
しかし、当時は日本の気候に合わず、栽培に向かなかいとされたのだとか。
その後、1971年に輸入自由化が施行されたことで、外国からグレープフルーツが仕入れられるようになりました。
それ以来、日本の家庭でもグレープフルーツを見かけることが多くなりました。
ただし、近年は日本でも温暖な熊本県や和歌山県、愛媛県などで栽培されているなど、状況が変わりつつあります。
グレープと付くからにはブドウと関係ある?
グレープフルーツは、名前が不思議な果物です。
そこにはあの果物が深く関係しているようです。
名前の由来は「果実のなり方」!
グレープフルーツという名前は果実のなり方から来ています。
グレープフルーツは、ブドウ(グレープ)の房のように1本の枝にたくさんの実がなるのが特徴です。
そこから、1814年にジャマイカなどでグレープフルーツと呼ばれ始めたのだとか。
その呼称が世界中に広まったとされています。
つまり、グレープフルーツはブドウ(グレープ)のなり方から名付けられた果物ということになります。
ブドウは何の関係もない
グレープフルーツはあくまでも実のなり方から名付けられた果物であって、ブドウの性質とは関係ありません。
そもそもの分類が大きく違ってくるため、別物となります。
だからこそ、まったく違う果物なのに名前が似ているという不思議な現象が起こっているのです。
グレープフルーツを漢字で表記すると・・・
グレープフルーツの漢字表記は「葡萄柚」。
「葡萄」のような果実の実り方をする「柚子」となります。
グレープフルーツも花が咲く!
最後にグレープフルーツの花について見ていきましょう。
グレープフルーツの開花時期
グレープフルーツは美しい花を咲かせます。
開花時期は4月~6月。
その花色は白いものが主流なのだとか。
グレープフルーツの花言葉
グレープフルーツの花言葉は「乙女の無邪気」です。
これに関しては由来も語源もあまりわかっていません。
おそらくはグレープフルーツの何かしらの特性などから来ている可能性が高いです。
まとめ
グレープフルーツはブドウ(グレープ)とは別物で、分類自体も異なる果物となります。
しかし、ブドウ(グレープ)に似た果実のなり方をするので、そこから名前が来ているとされます。