顔が立って生き生きとすることを「面目躍如(めんもくやくじょ)」と言います。
これらは世間からの地位や名誉に相応しい活躍をする様子のことを意味する四字熟語となっています。
しかし、なぜ「面目躍如」と表現するのでしょうか。
今回はそれら「面目躍如」について解説します。
ここではその意味はもちろん成り立ちや類義語も説明します。
「面目躍如」とは
まずは「面目躍如」がどのような言葉なのか見てみましょう。
「面目躍如」の意味
「面目躍如」とは世間に対して顔が立って、生き生きとした様子のことを言います。
中でも、これらは世間からの地位や名誉に相応しい活躍をする様子のことを意味する四字熟語となっています。
わかりやすく言えば、その人本来の姿が見られることを言う言葉です。
「面目躍如」の用い方・例文
「面目躍如」は得意な分野で実力を発揮し、本来の姿が注目を集めるような場面で使用されます。
これらの言葉は特に世間に認められて活き活きとしている場面で使用されることが多いです。
例えば「上司の面目躍如たる仕事」「部下の面目躍如たる活躍」など、本人が持つ能力を発揮するような場面で使用されます。
中でも、そのことで輝きを増す人全般を意味する言葉です。
「面目躍如」の成り立ち
では「面目躍如」はどこから来た言葉なのでしょうか。
ここからはそれら「面目躍如」の成り立ちをまとめます。
「面目」とは
「面目」は世間に対する地位や名誉のことです。
特に「面」は他人に合わせる顔という意味を持っています。
また、他人から興味を持たれるという意味で「目」という漢字が使用されます。
この漢字は「面目」と書いて「めんぼく」とも読めます。
ただし、四字熟語では「めんもく」と読むのが普通なので、その点は注意しましょう。
「躍如」とは
「躍如」は生き生きとした様子のことです。
「躍」という漢字は勢いよく飛び上がることを意味します。
「如」という漢字は状態を表す文字に付け加えるもので、語調を整える効果があるそうです。
その漢字「躍如」は「やくにょ」とも読めます。
しかし、四字熟語では「やくじょ」と読まれるのが普通です。
「面目躍如」の類義語
最後に「面目躍如」の類義語も合わせて見ておきましょう。
「面目躍如」の類義語には「面目一新」や「本領発揮」などがあります。
面目一新
「面目一新」とは世間への体面や世間への体裁が良い方向へ一変することの例えです。
また、外見の様子などを以前とはすっかり変えることも意味します。
「面目」は世間に対する地位や名誉のことで外面を意味します。
「一新」はすっかり改めることの例えとして使用される言葉です。
これらは自分の力を発揮して認められることなども言います。
それらの点が「面目躍如」と似ているのではないでしょうか。
本領発揮
「本領発揮」とは自分の持つ持ち味を存分に出すことの例えです。
「本領」は自分が持っている本来の特徴や特性を意味します。
「発揮」は外側に表し出すことを意味する言葉となっています。
要は自分の力を思う存分活用することを言う言葉なのです。
それらの点が「面目躍如」と同じと言えるかもしれません。
まとめ
「面目躍如」はその人が本来持っている力が世間に認められ、活き活きとするような様子を意味する四字熟語です。
実際に世間に対して顔が立つこと全般を意味することもあります。
実際に自分の力が発揮できれば、それは喜びに繋がります。
それら本来持っている力を出し切れるような場面、もしくはそういった人物を指すのが「面目躍如」です。