困っている猫を助けるためにできる8つのこと ボランティアや募金…すぐにできそうなことはある?

テレビや新聞などの報道では、殺処分、多頭飼育崩壊、野良猫問題など、世の中には困っている不幸な猫たちが数多くいることに気付かされます。何かしてあげたくても、時間や費用面に余裕がないなど、なかなか一歩を踏み出せない方もおられるでしょう。困っている猫を助けるためにどのようなことができるのかについて、考えてみたいと思います。

猫のために何かしたいけど…

シェルターの猫

SNSには可愛い猫の写真や動画がたくさんアップされていたり、家に帰れば愛おしい愛猫が出迎えてくれたりと、猫に囲まれて楽しく暮らしている猫好きさんが、きっとたくさんおられることでしょう。

でも、テレビや新聞、雑誌などでは、多頭飼育崩壊や殺処分、虐待といったニュースをよく目にします。目を外に向けてみると、困っている不幸な猫がたくさんいるということに気が付くことでしょう。

猫好きさんとしては、困っている猫に何かしてあげたいと思うのは当然のことです。ただ、毎日の生活はそれなりに忙しく、時間にも金銭的にも余裕がなく、一体何ができるのだろうと途方に暮れるばかりという方もいるのではないでしょうか。

今回は、そんなごく普通の生活を送っている猫好きさんが、困っている猫を助けるためにどのようなことができるのかについて、考えてみたいと思います。

困っている猫を助けるためにできること

保護猫たち

では、困っている猫を助けるために、私達は具体的にどんなことができるのでしょうか。実際に今すぐ動けなくても、知識として知っておくだけでも今後の身の振り方や考え方が違ってくると思いますので、ぜひこの機会に確認しておきましょう。

1.お住いの地域の状況を調べる

何かのきっかけで「困っている猫のために何かをしたい」と思ったのなら、まずはお住いの地域でどのような活動があるのかないのか、現在の状況を調べましょう。

自治体やNPO法人などが中心になって地域猫活動を行っている地域もあれば、そうではない地域もあります。

ネット上には、「困っている猫を助けたい」と活動している団体や個人からの情報がたくさん発信されています。まずはお住いの地域の状況を把握することから始めましょう。

2.寄付(資金)

最も取り組みやすいのが、資金的な面での支援活動でしょう。

殺処分ゼロを目指したり、猫と人とが共生できる社会を作ろうというような活動をしている団体のホームページでは、必ずと言っていいほど寄付金や支援金の募集が行われています。

ほかにも、クラウドファンディングで活動資金を集めているケースや、ふるさと納税で殺処分ゼロを目指している自治体などもあります。

少額から行えるケースもありますので、活動内容や考え方に賛同できる団体があれば、寄付を考えてみるのも良いでしょう。

3.寄付(物資)

お金ではなく、物資による支援を募集している所も多いです。保護猫カフェや保護猫シェルターなどでは、猫たちのためのキャットフードや消耗品など、具体的に支援して欲しい物資名を掲載している所も多いです。

シェルターによっては、猫の写真と共に「この子のために◯◯フードをお願い」などと具体的に記載されているケースもあります。お金の寄付だと使い道がわからず抵抗があるという方も、物資の提供なら抵抗なく寄付できるのではないでしょうか。

4.署名

資金や物資による支援は、金銭的な余裕がなくて難しいという場合もあるでしょう。そういう場合は、署名活動に参加するという方法もあります。

殺処分ゼロやペット業界の改善などを推進するため、いろいろな団体が「動物の愛護及び管理に関する法律」の改正時期などに、見直しに向けての署名活動を行っています。内容に賛同できるなら、署名を行って支援活動に参加しましょう。

5.ボランティア

実際にボランティア活動に参加したいという方もいらっしゃるでしょう。一言でボランティアと言っても、その内容は地域猫活動に参加する、保護団体のお手伝いをする、保護猫の一時預かりをする、譲渡会やイベントのお手伝いをするなど、さまざまです。

お住いの地域で活動されている団体や自治体の状況をよく調べ、日常生活の中で継続できそうな内容のボランティア活動を探してみましょう。

6.アルバイト

時間や体力はあるけれども、仕事をしなければ生活できません。

「困っている猫のために役に立ちたいけれども、ボランティアでは厳しい」という方は、保護団体や保護シェルターの求人を探してみてください。案外、多くの求人が出ています。

7.里親

直接支援できる方法のひとつが、保護猫の里親になることです。

寄付をしたりボランティア活動を行うことはできないけれども、これから新しく猫をおうちに迎えようと考えておられるのであれば、ぜひ保護猫の里親になり、その子に幸せな生活を送らせてあげましょう。

8.消費者としての支援

一般の消費者としての行動が、支援行為になるケースもあります。

「保護猫活動を目的としたイベントへの参加」「寄付金付きの物品購入」「保護猫カフェに行って保護猫たちと触れ合う」というような行動が、そのまま困っている猫を助けることにつながります。

正しく知り、できることから始めるのが大切

避妊手術済みの猫

最初から志を高くして難しいことに取り組もうとすると、挫折してしまうかもしれません。特に地域猫活動などは「地域で起きている猫の問題を解決するための活動」であるため、いきなり飛び込むにはハードルが高すぎるかもしれません。

まずはご自分に合った取り組みやすい活動から入り、徐々にハードルを高くしていく方が、長く活動を続けられるのではないでしょうか。

そのためにも、現在身近で起きている問題を正しく知り、困っている猫のために自分ができることを見つけようとする姿勢が大切だといえるでしょう。

まとめ

ゲージの中の保護猫

猫好きな方であれば、「困っている猫のために何かしたい」という気持ちになるのはごく自然な流れです。

ただし、困っている猫の問題は、とても深い社会的な問題と直結しています。軽い気持ちでどっぷりと深みに飛び込んでしまうのは、厳しいかもしれません。

まずは、お住まいの地域の現状を調べるところから始めてみてはいかがでしょうか。現状を把握できたら身の丈にあった取り組みやすい方法から入り、少しずつ人脈や見聞を広げていきましょう。

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