イスラエルとハマスの戦闘の背後で存在感を示す中東・イランで、国会議員を選ぶ選挙が行われました。
【動画】イラン国会選「何の日?知らない!」選択肢狭まり 市民からは冷めた声
記者
「テヘランで最も人が集まる投票所の1つですが、一見、盛り上がっているように見える今回の選挙、市民の間にはしらけた雰囲気が漂っています」
イランでは1日、定数290人の国会議員を選ぶ4年に1度の選挙が実施されました。
今回の選挙では、反米で保守強硬派の現政権を批判する穏健派や改革派の候補者が事前審査で相次いで失格となり、現政権を支持する保守強硬派が多数派を維持すると見られています。
市民
「(Q.きょうは何の日だか知っていますか?)知りません。(Q.選挙の日ですよ)知りませんでした。投票したとしても何も変わりません」
市民からは、候補者が狭められたことに加え、困窮する経済状況の改善の見通しが立たないことや、女性が公共の場で着用するスカーフのかぶり方をめぐって広がった抗議デモなどを理由に、投票を見送るとする声が相次いで聞かれました。
投票結果までには数日かかる見通しですが、投票率は過去最低を更新する可能性も指摘されています。