文化庁はきょう宗教法人審議会に対し旧統一教会の「指定宗教法人」への指定について諮問し、全会一致で了承されたと明らかにしました。
【動画】旧統一教会を「指定宗教法人」に指定へ 宗教法人審議会で全会一致で了承
あす以降正式に指定するとしています。
盛山文部科学大臣
「旧統一教会を、『指定宗教法人』に指定をするということを諮問したいと考えております」
文化庁はきょう午前、宗教法人審議会で、旧統一教会の「指定宗教法人」への指定について諮問し、全会一致で了承されたと明らかにしました。教団を「指定宗教法人」に指定する理由として、▼解散命令請求を出されていることや▼集団で被害救済を求めた訴えが複数あり、被害者が相当多数いると見込まれることなどがあげられました。
これを受けてあす以降、正式に教団を「指定宗教法人」に指定し、文化庁のHPに公示するとしています。
「指定宗教法人」に指定された場合、教団側は、不動産の処分前に届け出が義務づけられ、3か月ごとに財産目録などの書類の提出も求められることとなります。
財産目録などは提出後に、文化庁のHPで誰でも見ることができるように掲示されるということです。
文化庁は教団側に対し、「指定宗教法人」に指定する意向を伝えていて、教団側は先月28日に文化庁に対し、「『指定宗教法人』指定は不当だ」とした弁明書を送ったということです。
文化庁は、今後さらに提出を受けた財産目録などから、教団側に財産の隠匿・散逸の恐れが認められた場合、より規制の強い「特別指定宗教法人」への指定も検討するとしています。