アルピニストの野口健さんが、自身が率いる「ピークエイド」による能登半島地震の被災地支援に際して、被災者の方々の苦境に直面。
今なお、車中泊が続く被災者の存在を明かし、「最悪、命を落とすことも。」と、車中泊が続くことによるエコノミー症候群の危険性や、災害関連死を防ぐために、国による検査の必要性を訴えました。
【写真を見る】野口健さん 「最も恐れているのは災害関連死」 車中泊が続く被災地…「最悪、命を落とすことも」 エコノミー症候群の危険訴え
野口さんは自身のSNSに「今、最も心配し恐れているのは災害関連死。すでにお亡くなりなった方々がいらっしゃるというのは聞いていますが、これから更に増えてしまう可能についても言及されている医師の方がいらっしゃいました。」と、投稿。
続けて「災害が発生し2ヶ月間が超えたにも関わらず今だに車中泊をされている方々がいらっしゃる。人数は把握していませんが、それでも私の事務所に何人もの車中泊をされている方々、これから車中泊を始める方々から沢山のご連絡を頂きましたので、蓋を開けたらかなり大人数になるのではないかと心配しています。」と、綴りました。
野口さんは「なぜ、避難所があっても入らなかったのか、また、入れなかったのか。そこにはその数分だけの理由があります。」と、記し「『避難所に入らない人が悪い。自己責任だ』との意見も目に入りますが、しかし、入りたくても入れなかった理由もあります。 例えばペットを飼っている方はペットを受け入れている少ない避難所を探すのに苦労されたそうです。また、途中で諦めて半壊している自宅や車中泊生活を決断されたのだと。」と、避難所に入れない被災者それぞれに、事情があることを明かしました。
続けて「車中泊生活を1週間以上継続するとエコノミー症候群の確率がグンと上がると医師から聞いた事があります。ある避難所でレントゲン検査をしたら何人もの人のふくらはぎに血栓が確認できたとも。 また、長期間、寒さに晒された事による免疫力の低下、基礎疾患の悪化、心筋梗塞、脳卒中のリスクが高まると。」と、明かしました。
そして続く投稿で「国がまず行うべきは長期間、車中泊生活をおくってきた方々への検査。」と、訴えました。
野口さんは「重要なのは体内に血栓があるかどうか。今元気だからといって安心できません。ふくらはぎに血栓ができていても自覚症状はなく気が付きにくいものだと。 その血栓が後から何かのきっかけで血管を通り心臓に到達し、重症化、最悪、命を落とすことも。 エコノミー症候群は恐ろしいのです。車中泊2ヶ月間となれば…リスクはかなり高いと思われます。」と、警鐘を鳴らしています。
【担当:芸能情報ステーション】