■イタリア セリエAプレーオフ準々決勝 第1戦/ピアチェンツァ2-3ミラノ
【写真を見る】バレー石川祐希「整っている時はちゃんとしている」セリエA頂点獲りへ徹底生活管理で臨む
バレーボールの世界最高峰イタリア・セリエAのミラノに所属する石川祐希(28、いしかわ・ゆうき)の戦いの舞台はレギュラーシーズンから頂点を争うトーナメントのプレーオフに突入。準々決勝から始まるトーナメントは3勝先取で準決勝進出となる。昨年ベスト4のチームを優勝へとけん引する事を目標に掲げる。イタリア9年目のシーズンとなる石川は中心選手としてチーム2位の17点をマークする活躍。大事な初戦、フルセットを制して敵地での先勝に貢献した。
食生活だけでなく生活空間も徹底管理
今季へ掛ける想いは普段の現地での生活でも伺えた。自炊で食生活もコントロールした。毎日ほぼ同じメニュー(取材時はチキンソテー、野菜スープ、白米)かつ食べる量もほとんど同じにした。
よそうご飯はなんとグラム単位で量る程の徹底ぶりだ。そして生活空間でもこだわった。
以前はストレスや疲れからか (置き方も)乱れがちだったという。「整っているときはちゃんとしている」と物の置き方もきっちりしないと“気が済まない”と徹底して臨んだシーズンでもあった。
縦横無尽の活躍で劇勝に貢献「全てを出していきたい」
自らチームを鼓舞する中、第5セットでは大きく逸れたボールを観客席周辺まで追いかけてコートに戻すと、自ら打ち込みブロックアウトで点を奪う縦横無尽のプレーでチームに流れを引き寄せた。パリ五輪イヤー、石川が最高潮のコンディションで最高峰リーグの頂点をまずは目指す。試合後も声を弾ませ、今後への意気込みを語った。
Q.準々決勝の第1戦は勝利に
石川祐希:
なかなか波に乗れる所で乗れない内容のゲームだったんですけど、最後、しっかりと勝つことができたので、それはもう本当にチームの勝利だというふうに思う。
Q.試合を振り返って
石川:
チームの出来に関しては、まだセットごとに波があると思いますし、僕個人的にも、まだ波があったりとか、決めるところで決められていないところも多かったので、そこは反省点だなというふうに思いますし、もう全然いいプレーできなかったので、次の日曜日(の第2戦)は切り替えて臨みたいと思います。
Q.試合で良かったポイントは
石川:
そうですね。5セット目の、最初の味方が弾いたボールをコートの外からネット際に上げられた二本が今日は一番良かった、勝って良かったというか、チームのためにプレー出来たなというふうに思います。
Q.オリンピックの出場も決めて、意気込みもあがっている?
石川:
オリンピック決めたからって、特に変わることは何もなくて、ただ今シーズンの目標は、この準々決勝勝って、まず準決勝に進むこと、そしてその後の去年、準決勝で負けているのでそのあとに、その先、決勝に進むことが今シーズンの目標なので、それをやるだけだなというふうに思います。目標を達成するために戦うだけなので、このシーズン掛けて、全てを出していきたいなというふうに思います。
Q.次の試合に向けては
石川:
2戦目は、僕たちのホームなので少しは戦いやすいかなというふうに思いますけど、全く今日のようにうまくいくかもわからないですし相手も切り替えてくると間違いなく、厳しい試合になるということは、わかっているので、そこを勝ち抜いていくだけの力を僕たちは持っているのでそれを出すだけだなと。しっかり僕たちのプレーをやれば勝てる相手ではありますし、コッパイタリアのときでもしっかり勝ち切ってる相手なので、本当にやるだけだというふうに思ってます。
■石川祐希(いしかわ・ゆうき)
1995年12月11日生まれ、愛知県岡崎市出身。身長192cm。
中央大学在学中にイタリアリーグでプレー。2020-2021年シーズンからミラノに所属。2021年東京五輪から日本代表の主将を務め7位、昨年の世界バレーは12位。2023年ネーションズリーグでは世界大会46年ぶりのメダル獲得に貢献。さらに2023年10月のFIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023において2位でパリ五輪出場を決めた。