![パリ五輪女子マラソン 最後の一枠をかけた戦い鈴木亜由子「生半可な気持ちではダメだな」 名古屋ウィメンズマラソン10日号砲](/assets/out/images/jnn/1042167.jpg)
2日後に迫ったパリ五輪代表最終選考会となる名古屋ウィメンズマラソン(10日号砲、バンテリンドーム ナゴヤ発着)の記者会見が行われた。マラソンでは2大会連続、3度目の五輪出場を目指す鈴木亜由子(32、JP日本郵政グループ)は「生半可な気持ちではダメだな」と気合を入れた。
今大会はパリ五輪女子マラソン代表、最後の1枠をかけた選考レース。昨年10月に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した鈴木優花(24、第一生命)、2位の一山麻緒(26、資生堂)がすでに代表に内定している。
1月の大阪国際女子マラソンでは前田穂南(27歳、天満屋)が、19年ぶりの日本新記録となる2時間18分59秒をマーク。ファイナルチャレンジ設定記録(2時間21分41秒)を上回ったことで、最後の1枠に大きく近づいた。
パリ五輪代表には、前田の日本記録を上回って日本人トップとなる必要がある。鈴木は「生半可な気持ちではもうダメだなっていう。逆に気持ちが高まったというか そこはありがたかったかなと、もうやるしかないな という境地になることができたのは良かった」と前田の日本記録にギアが入ったと話す。さらに「(5000mで出場した)リオ、東京と2大会自分の力を発揮できなかったので、もう一度五輪に出場して、自分の力を出したいっていう思いがすごくあります」と、3度目の五輪代表を狙う。地元が名古屋だという鈴木。「地元の応援っていうのがやはり追い風になると思いますので、力に変えて、悔いのない走りをして、切符をつかめるように精一杯頑張りたい 」と意気込んだ。
鈴木は前回大会で2時間21分52秒の自己ベストをマークし日本人トップとなったが、MGCでは12位と惨敗。最後のチャンスを掴むため前田超えに挑戦する。
さらに、世界陸上ブダペスト代表でMGC4位の加世田梨花(25、ダイハツ)、日本人選手の中で最速のベストタイム(2時間21分36秒)を持つ安藤友香(29、ワコール)ら、日本を代表するトップランナーたちが最後の戦いに挑む。
3月10日(日)9時10分 スタート