![鳥山明さん(68)死去、“親友芸人”が語る意外な素顔【Nスタ解説】](/assets/out/images/jnn/1044514.jpg)
鳥山明さんの“親友”だという芸人・チキンナンバンの大川知英さんにお話を伺いました。
漫画家・鳥山明さん(68)死去
山内あゆキャスター:
68歳で亡くなりました、漫画家の鳥山明さん。漫画家デビューは1978年。そして、初の連載が大ヒットとなりました。
連載デビューが、「Dr.スランプ」です。アニメ化もされ、爆発的な人気を博しました。「んちゃ」「ほよよ」など、“アラレ語”も流行しました。
それから、「ドラゴンボール」です。「ドラゴンボール」は「Dr.スランプ」が終わってすぐの、1984年~1995年に連載されました。世界の累計発行部数は2億6000万部以上、世界80か国以上で親しまれています。
実は、「ドラゴンボール」の背表紙に一つミスがあるということなんです。
「ヤジロベー」というキャラクターが17巻~19巻辺りに登場するんですが、どの登場人物も1回しか出てないのに、25巻~27巻辺りにも「ヤジロベー」がいるんです。うっかり間違えて書いてしまったということで、鳥山先生も「これは失敗だった」とファンにも伝えていたというエピソードなんです。
“親友芸人”が語る 鳥山明さんの意外な素顔
日比麻音子キャスター:
鳥山明さんの“親友”だという芸人・チキンナンバンの大川知英さんにお話を伺います。
まず、鳥山さんの訃報を知ったとき、どういったお気持ちだったんでしょうか?
芸人・チキンナンバン 大川知英さん:
本当に言葉が出なくて、今でも信じられないです。本当にドラゴンボールで神龍(シェンロン)を呼びたいなと思いました。
日比キャスター:
鳥山さんはどんな方だったんでしょうか?
大川さん:
本当に気さくな方で、一般なおじさんというか、話しやすいというか、本当にすごい方でした。
井上貴博キャスター:
「これは忘れられないんだよな」というエピソードを具体的に聞かせていただけますか?
大川さん:
鳥山先生と一度食事に行ったことがあるんですが、そのときに、食べ終わってお会計する時に僕が財布を取り出そうとしたら、「大川くん、君よりはお金持ってるからね」って冗談を交えてその場を和ませて、人にお金を出させないとか、気を遣える方で、これだけ偉大な方なのにこんなこともできるんだと思いました。
日比キャスター:
大川さんは鳥山先生の作品の中で、どういったところが好きですか?
大川さん:
やっぱりギャグのセンスが素晴らしいなと思いました。あと、キャラクターの可愛らしさや真面目じゃないところ。
あと、スーパーサイヤ人は1人だったのに、後からボコボコ出てきたりだとか。何か決まってないような作品っていうのは魅了されるなと思いました。
日比キャスター:
鳥山先生と作品に関して話したりすることはありましたか?
大川さん:
僕から一方的に話しましたけど、鳥山先生はあんまり覚えてないんですよね。主要なキャラクター以外は忘れるらしいんですよ。じゃないと、次のキャラクターが書けないということで、忘れてしまうみたいな。
井上キャスター:
絵の上手さが大変有名で、あの手塚治虫さんに「ちょっと上手すぎる」「鳥山明には叶わない」と言わしめたと言われていますけど、どんな漫画家像を目指していたかみたいなことは吐露することはありましたか?
大川さん:
自分の幅を狭めたくないみたいな、イメージをつけたくないみたいなことを言っていました。
井上キャスター:
それはどういうことなんでしょうか?
大川さん:
例えば、「清楚なイメージをつけられると、怖い漫画など、それ以外の漫画が書けなくなるんだよね」って。なので、「イメージはつけたくない。僕は自由で、やりたいことをこれからもやっていくんだ」っていうことを言ってました。