能登半島地震で大きな被害を受けた石川県輪島市ではきょう、集団避難していた中学生の卒業式や仮設ホテルの建設がはじまるなど、新たな一歩が見られました。
【動画】「いつか私も人の心を温められるような人に」被災地で卒業式 石川・輪島市で148人が門出の日【能登半島地震】
輪島市ではきょう、3つの中学校であわせて148人が門出の日を迎えています。
このうち今も体育館が避難所として使われている門前中学校では、ランチルームで式が行われ、17人の卒業生1人1人に卒業証書が手渡されました。
門前中学校3年 細川暖さん
「突然、私たちを襲った大きな地震。支援してくれた看護師の方の笑顔や温もりに触れ、いつか私も人の心を温められるような人になりたい」
輪島市では最大でおよそ250人の中学生が、1月から120キロほど離れた白山市に集団避難していて、3年生はきのう地元にもどり、きょうの卒業式にのぞみました。
一方、同じ輪島市では、復旧・復興作業を行う応援の自治体職員や業者の宿泊施設となる「仮設ホテル」の建設が、きょうから始まりました。
被災地では、ボランティアを含め、支援者の宿泊施設の不足が問題となっています。
今月末に完成予定のこの「仮設ホテル」には134人が宿泊でき、復旧作業の効率化が図られるものと期待されています。