中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で、不況に陥っている不動産市場について担当閣僚が記者会見し、「健全に発展させることができる」と述べました。
中国ではGDP=国内総生産の3割を占める不動産業界の不況が長期化していて、経済回復の足かせとなっています。
9日に会見した倪虹・住宅都市農村建設相は、「不動産市場は調整途上にあり、市場の安定化は依然として困難な課題だ」と認めたうえで、次のように述べました。
住宅都市農村建設相 倪虹氏
「問題が起きる度に解決できれば、不動産市場を着実かつ健全に発展させることができる」
倪虹氏は、都市ごとに住宅の開発計画を策定させるほか、金融支援に適した事業をまとめた「ホワイトリスト」を作るなど対策を進めるとしています。