アメリカ・バイデン政権が弾薬不足に直面するウクライナへ3か月ぶりに武器の供与を発表しました。支援予算は枯渇したままですが、これまでの支援の契約を見直し、資金を確保したとしています。
【動画】“資金枯渇”のバイデン政権が“弾薬不足”のウクライナに3か月ぶりの武器支援を発表 契約を見直し資金確保
アメリカ 国家安全保障担当 サリバン大統領補佐官
「本日、バイデン大統領に代わってウクライナに対する3億ドル相当の武器・装備の支援を発表します」
バイデン政権が新たに発表したのは日本円で440億円規模の支援で、高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の弾薬などが含まれます。
アメリカではウクライナへの追加支援に必要な法案の審議がとん挫していて、去年12月を最後に新たな支援ができない状況が続いてきましたが、これまでの支援の契約の一部を見直したことで今回の資金を確保できたとしています。
サリバン大統領補佐官は「今回の支援でウクライナが攻撃を続けられるのはわずかな期間だけだ」と強調し、議会に対して追加支援に必要な法案を速やかに可決するよう改めて訴えました。
アメリカ バイデン大統領
「きょう発表した支援の内容では到底足りない。議会はすぐにウクライナ支援を含む緊急予算案を可決しなければならない。手遅れになる前に、行動しなければならない」
バイデン大統領は議会に対してウクライナ支援予算の承認を改めて求めています。