![山本由伸、5回途中で降板...7K奪うも8安打4失点、開幕前ラスト登板で課題残す「来週に向けてしっかり調整したい」](/assets/out/images/jnn/1050384.jpg)
■MLBオープン戦 ドジャースーマリナーズ(日本時間14日、キャメルバック・ランチ)
ドジャースの山本由伸投手(25)は、マリナーズとのオープン戦に先発し、5回途中まで74球を投げ、7奪三振も被安打8の4失点でマウンドを降りた。3回までは快投をみせるも、4回、5回に打ち込まれて失点。初のピッチクロック違反や暴投も絡み、苦しむ場面もあった。
この日、大谷翔平(29)も「2番・DH」で先発出場し、2度目の“共演”となったが、3打数ノーヒットで山本を援護できず。4試合ぶりに快音が聞かれなかった。
前回のホワイトソックス戦(7日)では3回58球の5失点、「セットポジションが感覚的にはあまりよくなかった」と話していた山本。オープン戦3度目の登板となったこの日、1回は先頭打者をカウント2-2から外角低めの直球で見逃し三振。続くJ.ロドリゲスは切れ味鋭いカーブで空振り三振を奪うと、3番のJ.ポランコもスプリットで空振り三振に仕留め、14球で3者連続三振と完璧な立ち上がりをみせた。
2回は1死からこの日4つ目の三振を奪うと、続く打者に四球を与えるが、遊ゴロで切り抜ける。3回は先頭を空振り三振に仕留めると、2死でこの試合初ヒットを許すが、続く打者を打ち取り安定したピッチングを続けた。
だが4回、先頭から3者連続ヒットで無死満塁のピンチを招くと、T.フランスに2点タイムリーを浴び、まさかの“4連打”で0-2と先制を許してしまう。プライアー投手コーチがマウンドに向かうが、そのまま続投。山本はここから立て直し、無死一・二塁からJ.ロハスを空振り三振、後続を外野フライで打ち取った。
打線が1点を返し、1-2で迎えた5回は先頭打者にレフト前ヒットを許すと、J.ロドリゲスに対し、ピッチクロック違反などでフルカウントになると、ライト前ヒットを打たれ、無死一・二塁のピンチに。ここで自身の暴投で二・三塁となると、空振り三振を奪うが、ガーバーに2点タイムリーを浴び1-4。2アウトを取ったところで、ロバーツ監督がマウンドに向かい、交代となった。
山本は開幕カードであるパドレスとの韓国シリーズで、第2戦(21日)の先発を務めることが12日に発表された。公式戦が迫る中、「練習はすごく濃い時間を過ごせた」とアリゾナでのキャンプを振り返った。「オープン戦での失点も今日もありましたけど、試合での感覚も少しずつ出てきてますし、来週に向けてしっかり調整したいです。(韓国での試合は)すごく楽しみです。試合に勝てるように頑張りたい」と開幕第2戦でのデビューに向けて意気込んだ。
キャンプ地のグレンデールでは最後のOP戦で、山本も開幕前最後のマウンドとなったが、序盤は快投をみせるも、課題の残る内容となった。チームは20日、21日に韓国・ソウルで行われるパドレスとの開幕シリーズに向けて出発する。