自民党の派閥の裏金事件をめぐり、立憲民主党の安住国対委員長は再び政治倫理審査会を開催するため、公明党に協力を要請しました。立憲民主党と公明党の国対委員長が会談するのは極めて異例です。
立憲民主党 安住淳国対委員長
「野党でこの政倫審を動かすには、あと一票どうしても足りません。やっぱり我々と与党の中でも一番考えが近いのは公明党なんだから、政治と金の問題に関しては、真相究明のためにも、ぜひ申立てができる状況を作るために賛成願えないかという要請をしました」
政倫審をめぐり、衆議院では開催の「申立て」に必要な委員が野党側だけでは足りず、議員自身の自発的な「申出」に頼る状況が続いています。
そうしたことから、立憲民主党の安住国対委員長は公明党の佐藤国対委員長と会談し、政治資金収支報告書に不記載があった全ての議員を政倫審に出席させるため、協力を要請しました。
これに対し、佐藤氏は、「政治不信解消の問題は与野党の問題だ。丁寧に検討する」と応じました。
国対委員長会談は通常、▼与党同士や野党同士のほか、▼自民党と立憲民主党、▼主要政党すべてが出席する形で行われますが、立憲民主党と公明党だけの枠組みで行われるのは極めて異例です。