■第96回選抜高校野球大会 第4日 広陵(広島)-高知(高知)(21日、甲子園球場)
春のセンバツ優勝校同士の対戦は、広島の広陵が高知を3ー1で下し、2回戦進出を決めた。次戦は25日に、青森山田(青森)と京都国際(京都)の勝者の対戦と対戦する。
広陵は1回、相手のミスに乗じて1点を先制すると3回には4番・只石貫太(3年)の適時二塁打で追加点を奪う。投げては先発の髙尾響(3年)が得意の速球を武器に高知相手に9回を投げ11奪三振で1失点に抑え完投勝利を飾った。
3年連続27回目の出場、春のセンバツで3回の優勝を誇る、広島の広陵と3年連続21回目の出場、センバツ優勝1回の高知。強豪であり古豪同士の一戦。
1回表、広陵は先頭の浜本遥大(3年)が高知の先発、辻井翔大(3年)のストレートを捉え、右越え二塁打で出塁すると、2番の田村夏芽(3年)が送りバント。これを辻井が一塁へ悪送球、二塁ランナーの浜本が一気にホームを踏み、広陵が1-0と先制する。
1回裏、広陵の先発は髙尾響(3年)。得意の速球を武器に先頭バッターを三振。続く2人を速球で詰まらせ内野ゴロと、三者凡退で抑える絶好の立ち上がりを見せる。
3回表、広陵の先頭、田村夏芽(3年)がコースに逆らわないバッティングを見せ左前打で出塁。一死二塁となり、4番、只石貫太(3年)を迎えるが、その初球、パスボールで二塁ランナーの田村が三塁を陥れる。ここで只石が左越えに適時二塁打を放ち、1点を追加する。
広陵の先発、髙尾は2回を三者凡退に抑え、3回には一死一・三塁とピンチを迎えるが、遊ゴロ併殺打に打ち取り、高知に得点を許さない。4回以降も140キロ台中盤の速球とキレのある変化球で高知打線に的を絞らせず、ゼロ行進を続ける。髙尾は7回、先頭バッターに安打を許すが、続く4番、谷口隼斗(3年)を投ゴロ併殺打に打ち取り、高知に流れを渡さない。
広陵は8回裏に味方のエラーで1点を失ったものの、9回表、一死三塁で9番・白髪零士(2年)が左越え二塁打を放ち、勝利を決定づける3点目を奪い、エースの髙尾を援護する。髙尾は9回裏も3人で切って取り高知に勝利、2回戦進出を決めた。
*写真は広陵の先発・髙尾響投手(3年)