![松任谷由実さん チャリティシングル発売へ 収益を石川県に寄付 「みんな、繋がっている」 【能登半島地震】 【コメント全文】](/assets/out/images/jnn/1085858.jpg)
シンガーソングライター・松任谷由実さんが、チャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」を5月29日に発売することが決定。
あわせて、今作の収益が、石川県令和6年能登半島地震災害義援金として。石川県に寄付されることが、所属するレコード会社から公表されました。
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また松任谷さんは「歌とともにこころを寄せる。それは想いを運び、人を癒すと信じる。歌をつくり、届ける人間としての信念でもある。」「もしかしたら自分だったかもしれない。その想像力が、人を人にする。この国に生まれたのならなおのこと。」「みんな、繋がっている。」と、被災地へ思いを寄せるコメントを発表しています。
松任谷さんと石川県との所縁は1972年まで遡り、石川県は、無名の時代から才能を認めてくれていた“金沢の恩師”と呼ぶ北陸放送プロデューサーとの出会いから、プライベートでも幾度となく訪れていた「第二の故郷」とも言える存在。
2015年には、石川県観光ブランドプロデューサーに就任し、「いしかわ百万石物語~ひゃくまんさん小唄」の作曲を担当する等、関係を深めてきました。
さらに、先日3月16日に金沢~敦賀駅間が延伸開業した、北陸新幹線の小松駅と加賀温泉駅の発車メロディを担当しています。
小松駅の発車メロディは、リハ中に滞在していた小松で航空ショーが開催されていたことからマーチを感じさせるような勇気が湧く曲に、加賀温泉駅の発車メロディは、“加賀”という響きと“温泉”が相まって、雅で秘めやかな日本の風情を感じる曲になっています。
松任谷さんは、2年以上前から延伸プロジェクトに参加してきましたが、被災地復興への想いから延伸開業の当日はプロデューサーでアレンジを担当した松任谷正隆さんと共に石川県を訪れ、小松駅開業イベントにサプライズ登場し、延伸開業を祝いつつ被災地復興への思いを語っていました。
また、同日3月16日より、北陸鉄道浅野川線の粟ヶ崎駅~内灘駅間で車内の到着メロディとして、2001年に発表した「acacia[アカシア]」が使用され、こちらは粟ヶ崎駅を出発して終点・内灘駅までの区間で、歌入りの原曲そのままが放送されています。
「acacia[アカシア]」は2001年発売の31作目のオリジナルアルバム「acacia(アケイシャ)」に収録された楽曲で、石川県河北郡内灘町に咲く野生のアカシアが群生する風景に感動し作られた楽曲。23年前に制作された楽曲でありながらも、その普遍性から、震災復興への応援歌のようにも聴こえる曲だということです。
今回、「感動した内灘町の風景から作ったこの楽曲を、改めて届けたい」そんな思いから、チャリティシングル「acacia[アカシア] / 春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」を5月29日に発売することが決定。
同シングルに収録される「春よ、来い (Nina Kraviz Remix)」は、昨年12月20日に発売された「ユーミン乾杯!!~松任谷由実50周年記念コラボベストアルバム~」の収録曲。
このシングルの収益は、石川県令和6年能登半島地震災害義援金として石川県に寄付されるということです。
【 松任谷由実さん コメント 】
何十年も前のこと。初めて訪れた能登の海岸で、銀色にかがやく群生のアカシアに心を奪われて、acacia[アカシア]という歌を書いた。芳しい雨が降るようだった。
この地方との不思議な関係が始まった。
わずかな時間を見つけては何度も通い、人に逢った、風景に逢った、文化に逢った。私の大切な部分をかたちづくった。
自分にとってこんな場所は、世界中探してもどこにもない。
チャリティはどこか腑に落ちないところがあって、いままで積極的にはやってこなかった。でも、世の中に受け入れられ、ここまでやって来られたからには、もっと世の中に恩返しすべきと、最近思うようになった。そんな時にこの能登のこと。運命を感じた。
歌とともにこころを寄せる。それは想いを運び、人を癒すと信じる。歌をつくり、届ける人間としての信念でもある。
もしかしたら自分だったかもしれない。その想像力が、人を人にする。この国に生まれたのならなおのこと。
日本のあちこちで、世界の至る所で、ふるさとを無くし悲しみと途方にくれている人々が増え続けている。これからも増えることだろう。
「たとえ世の中がどうなろうとも、他者を思いやる気持ちだけは忘れないように」
もう亡くなってしまった、金沢の恩人の言葉。いまの私のために言ってくれた贈り物のように感じる。
みんな、繋がっている。
令和6年3月31日
松任谷由実
【担当:芸能情報ステーション】