猫の『好きな香り・嫌いな香り』5選とその理由 飼い主さんが気をつけるべき香りにまつわる注意点

2024-03-31 20:00

猫は優れた嗅覚を持っていて、様々な香りに敏感に反応します。本記事では、猫が「好きな香り・嫌いな香り」を5つ紹介します。人間にとっては良い香りだとしても、猫にとっては苦手な香りである場合もあるので、取り扱いの注意点も把握しておきましょう。

1.またたびの香り

またたびに興味津々な猫

猫の大好きな香りの代表といっても過言ではない「またたび」。

またたびに含まれるマタタビラクトンやアクチニジンという成分が脳の中枢神経に作用することで、猫は興奮する、喉を鳴らす、じゃれつく、体をくねくねとこすりつけるというような反応を示します。

猫のまたたび好きを利用して「ストレス緩和」「食欲増進」「運動量アップ」「爪とぎ場所を教える」等、さまざまな物事に活用することもできます。

なお、またたびは毒性こそありませんが、猫を興奮させてしまうので、生後間もない子猫や老猫、心臓に持病のある猫、体調不良の猫には与えないようにしましょう。

健康な猫でも与えすぎるとショックを起こしたり、最悪の場合は呼吸困難になったりすることもあります。与える量には十分に注意してください。

2.飼い主の香り

飼い主に抱かれた猫

猫は飼い主の匂いがついたものを好みます。飼い主が着る服や使っている布団、クッション、靴下などについた匂いを嗅いで安心しているのでしょう。

特に靴下の匂いを熱心に嗅がれると「もしかして私の足臭い…?」と勘ぐってしまいますが、なんと人間の足の匂いは猫のフェロモンに似ているのだとか。猫が匂いを嗅いだあとに見られる口をぽかんと開ける仕草は、臭さからではなくフェロモンを感知する時に起こるフレーメン反応なので安心してくださいね。

なお、香りの強い柔軟剤や香水は、猫をリラックスさせるどころかストレスになってしまうため避けましょう。柔軟剤などには、無香料もしくは極力香りの少ないものを使うのがベストです。

3.ハッカの香り

ミントの葉

スーっとして爽やかな「ハッカ」の香りは、多くの猫が苦手としていますが、中には好む猫もいます。ハッカの香りが好きな猫は湿布に興味を示すことも。

ハッカにはメントールという清涼感の元となる成分が含まれていて、猫用の忌避剤にも使われるなど、猫への刺激が強く警戒心を抱かせます。

ハッカは湿布だけでなく化粧品や防虫剤など私達の身近にあるものにも使われていますが、猫は植物由来の成分を分解できないため、体の中に少しずつ毒素が溜まっていってしまうのです。

中毒症状を引き起こさないためにも、猫が誤って口に入れないような対策を取りましょう。

4.柑橘系の香り

レモン

猫が苦手としている香りのひとつが、レモンやオレンジなどの「柑橘系」の香りです。

酸っぱさを感じる香りは肉が腐った時の腐敗臭に近く、本能で自分にとって有害なものだと判断します。

また、柑橘類の皮に含まれるリモネンという成分は猫の肝臓で分解ができず、中毒を引き起こしてしまうので注意が必要です。皮膚から吸収されると皮膚炎になる場合もあります。

特に、成分が凝縮されているアロマエッセンシャルオイルやルームフレグランスは危険性が高いため、猫を飼っている家では使用しないように気をつけましょう。

5.香辛料の香り

スパイス

人間にとってはスパイシーで食欲をそそる「香辛料」の香りも、猫にとっては刺激が強く苦手な香りです。

猫の嗅覚は人間の数万〜数十万倍も優れていて、人間が分からないレベルの香りまで感じ取ってしまうと言われています。

酸っぱい香りと同様に、香辛料特有の刺激臭も猫の本能で危険だと判断されるので苦手なのです。

猫が香辛料を口にしてしまうと、嘔吐や下痢、胃腸炎、貧血などの症状が出る危険があります。保管の際は猫の手が届かない場所にしてください。

まとめ

指を嗅ぐ猫

猫は優れた嗅覚を持っていて、香りによって目の前のものが安全かどうかのチェックをしています。また、フェロモンを感知するなど情報収集もしているのです。

猫が好きな香りでストレス緩和やリラックス効果を得られたり、いたずら防止やしつけのために敢えて苦手な香りをつけたりと生活の中に取り入れられます。

しかし、香りによっては嗅がせすぎると体調に異変をきたす可能性があるので、少しだけにしておきましょう。

成分が濃縮されているアロマエッセンシャルオイル(精油)やルームフレグランス、香水、香料の含まれている柔軟剤は猫の体に悪影響を及ぼしやすいので取り扱いには十分注意してくださいね。

関連記事

猫を夫婦でモフってみた結果…まさかの『違いすぎる態度』が可愛すぎると112万再生突破「違いのわかる男」「ほっこり」と反響
食パンを泥棒したことがバレた猫…『お手本のような反応』が面白すぎると140万再生を突破「完璧w」「ゲッ!って聞こえてくる」と話題
猫が『元気のない赤ちゃん』に近づいたら…まさかの表情の変化がほっこりすると92万再生を突破「距離感が最高」「思わず笑顔に」の声
嫌いな人に見せる猫の10の態度
猫の『お気に入りのぬいぐるみ』を洗った結果…本気の"愛"を感じる行動が可愛すぎると23万再生 「不思議」「なんでそんなにw」の声

  1. “児童の性的ディープフェイク”の被害が深刻化 今年9月末までの被害相談79件…加害者の約半数は同級生 警察庁が「犯罪や人権侵害にもつながる」と注意喚起
  2. 部活動中に『海で溺れる』 女子生徒(中1)死亡 過去には【授業中】車にひかれ死亡する事故も…
  3. 茨城・つくば市の常磐自動車道に男性の遺体 ひき逃げ事件の可能性
  4. 『飲酒運転の車』に同乗し事故 女性教諭(20代)停職処分 教諭も「(運転者と)朝まで飲酒…」
  5. プーチン大統領 譲歩拒否の姿勢強調 ウクライナ和平協議不調なら「軍事手段で歴史的領土解放」
  6. カーリング混合ダブルス、日本は予選リーグ敗退決定 悲願の五輪初出場ならず…【世界最終予選】
  7. 心を磨き、手をいたわる。ニチバン×増上寺「親子で年末大掃除体験」開催レポート
  8. イマドキ職場忘年会は「本格マッサージ付」や「子連れ参加OK」も【THE TIME,】
  9. 枕を支えに毛づくろいしていた猫→『毛布』をかけてみると…まさかの光景が15万いいね「前世は人間?」「赤ちゃんみたいw」とSNSで反響
  10. 【赤坂・個室サウナ火災】SOS届かず…非常用ボタンの受信盤”電源オフ”に 店オーナー「電源入れたことない」 個室サウナ増に専門家「ルール見直し必要」【news23】
  11. ネコがいないと思ったら・・。『大将やってる?』のノリで登場した時の様子が話題に「ウチ6時からなんです〜」「今日、いいマグロある?」
  12. 晴れエリア拡大 大掃除日和 北・東日本は空気ヒンヤリ