室内飼育の猫も『寄生虫予防』が必要な3つのワケ 起こりうる健康被害や対処法を解説

2024-04-01 16:00

猫を守りたい飼い主にとって、寄生虫はひとつの脅威です。ただ一般的に、室内飼育の猫は屋外猫よりも寄生虫に感染するリスクが低いと考えられているため、定期的な寄生虫予防をしている家庭は少ないもの。しかし、「室内だから安心」という油断は禁物です。自宅で飼育していても、寄生虫に感染するリスクはゼロではありません。そこで今回は室内飼育の猫も寄生虫予防が必要な理由と、寄生虫による起こりえる健康被害や適切な対処法について解説します。猫の飼い主さん必見の内容です。

室内飼育の猫も『寄生虫予防』が必要な3つのワケ

WHYと書かれたキーボード

1.帰宅後の持ち込みによる感染リスクがあるから

室内飼育の猫でも寄生虫予防が必要な理由のひとつとして、「寄生虫が帰宅後に持ち込まれる可能性がある」ことがあげられます。

たとえば外出時に地面や草むらから寄生虫が靴底や衣服に付着し、気づかずにそのまま室内に持ち込んでしまうケースです。

とくに素肌を出して外を歩いたり、公園の芝生の上で座ったり寝転んだりすると、寄生虫が服に付きやすくなります。

一見清潔な室内環境でも、このようにして持ち込まれた寄生虫から感染が始まることも否定できません…。

寄生虫は肉眼では見えるものもありますが見えにくく、気をつけていても持ち込んでしまう可能性は十分にあります。

そのため室内飼育の猫に対しても定期的な予防駆虫は欠かせず、飼い主の方も日頃の注意が重要なのです。

2.同居動物からの感染リスクがあるから

室内飼育の猫でも寄生虫予防が必要な理由の2つ目は、「同居動物からの感染」があげられます。

現在では猫1匹だけを飼っているだけでなく、一緒にほかの動物を飼育している家庭も少なくありません。しかしこのような状況下で注意が必要になるのが、同居動物からの感染リスクです。

とくに犬を一緒に飼育している場合、同居している犬が屋外に出た際に寄生虫が体に付着し、その後室内に寄生虫を持ち込んで室内飼育の猫にも感染が広がったり。

このように室内飼育の猫であっても、同居する動物を介して寄生虫に感染するリスクは決して無視できません。

複数の動物を飼育している場合はよく注意が必要で、予防のための駆虫を確実に行うことがポイントです。

3.ベランダや玄関から侵入する可能性があるから

寄生虫はなにも外出したときに持ち込まれる訳ではありません。日常の生活のなかでも、寄生虫が侵入するリスクはあります。

たとえば玄関やベランダの窓の開けっ放しにした場合。

一度室内に持ち込まれた寄生虫は快適環境である家の中に棲みつき、エアコンの風で舞い上がり室内に拡散したりして、家庭内感染を広げることもあるでしょう。

このようにベランダや玄関から寄生虫が侵入するリスクは、決してゼロではないことを忘れないでください。

猫の寄生虫感染による健康被害は?

診察される猫

猫が寄生虫に感染すると、さまざまな健康被害が起こります。主な症状と被害としては、次のようなものがあげられます。

下痢・便秘

内部寄生虫は猫の消化管内に寄生し、その影響で下痢や便秘などの消化器症状を引き起こします。そして慢性的な下痢は脱水症を引き起こし、状態が悪化すると命が危険にさらされることも。

体重減少・発育不良

内部寄生虫は宿主から栄養を奪うため、猫の栄養状態が悪化し、やせ細ることになります。とくに子猫の場合は深刻で、発育不全や栄養失調に陥るリスクが大きいです。

貧血

寄生虫は宿主の血液を吸収するため、貧血を起こすことがあります。重症化すると呼吸困難になったり、活力が低下したりするケースも。

皮膚疾患

外部寄生虫が直接皮膚に寄生することで、皮膚炎やアレルギー症状を引き起こします。猫がかゆみで体を掻きむしってしまうと、脱毛や腫れなどの症状も見られるように。

神経症状

まれですが、たくさん寄生虫に感染されている場合に、けいれん発作などの神経症状があらわれることもあります。

このように寄生虫感染による健康被害は全身にわたり、重篤化すれば命に関わるおそれもあるのです。外部寄生虫による内部寄生虫の二次感染もあり得るため、きちんと予防を行う必要があります。

とくに子猫は免疫力が低いため注意が必要で、早期発見と適切な治療、予防対策が何より大切になります。

猫の寄生虫感染の対処法は?

駆虫薬を塗布される猫

猫が寄生虫に感染しないためには、次のような予防対策が重要です。

定期的な駆虫

できれば毎月、駆虫薬を投与することが大切です。薬代はかかってしまいますが、手軽で効果的に駆虫を行えます。

猫の場合は経口投与ではなくスポットタイプのものが一般的で、猫の首の後ろに数滴薬を垂らすだけと、非常にお手軽です。

飼育環境の清潔保持

部屋の掃除は定期的にこまめに行い、猫のトイレや寝床周りはとくに徹底的に清掃します。ゴミの始末も確実に行い、なるべく室内に寄生虫やその卵が残らないようにすることも大切です。

同居動物も駆虫

猫のほかにもペットを飼育している場合は、全ての動物で予防対策を怠らず飼育環境の衛生に気をつけましょう。

とくに犬は毎日散歩で外出する機会も多いので、駆虫薬は必須だと思ってください。

こうした対策を継続的に行うことで、寄生虫の感染リスクを大幅に下げることができるでしょう。猫の健康を守るためにも、飼い主の意識や努力が何より大切です。

まとめ

飼い主に駆虫薬をさしてもらう猫

室内飼育の猫でも、寄生虫への対策は必要と言えます。

というのも寄生虫は外出時の持ち込みだけでなく、他の動物を介して持ち込まれたり、窓を開けっ放しにするだけでも侵入してくることがあるからです。

また、ペットホテルなど他の動物もいる場所に行く可能性がある場合、他の猫たちに感染させてしまう場合もあります。猫たちみんなが健康に暮らせるよう、飼い主それぞれが配慮しあうことも大切です。

万が一感染すると、今回紹介したようなさまざまな健康被害を引き起こす恐れがあるため、とにかく「予防対策」をして感染されないことが肝心だと忘れないでください。

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