■MLB ドジャース 8-3 ジャイアンツ(日本時間2日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・大谷翔平(29)が本拠地5戦目も「2番・DH」でスタメン出場。4打数1安打1打点で3試合連続安打、5試合ぶりの打点をあげた。チームも8得点の快勝で連勝となった。
前日1日(日本時間)の第3打席で時速115.8マイル(約186.36キロ)のツーベースを放った大谷、これは計測が始まった2015年以来、ドジャース史上最速のヒットだと伝えられた。しかし、打球角度がなかなか上がらず29打席ノーアーチ。大谷のシーズン第1号のワースト記録は22年の8試合31打席目での1号。
ワースト記録が近づいてきた30打席目、1回の第1打席、ジャイアンツの先発は昨季メジャーデビューを果たしたK.ウィン(26)。ナ・リーグ西地区の同地区同士の対決となった。無死三塁で打席に入ると大谷は初対戦の相手に1球目からフルスイング。157キロのストレートに豪快な空振り、そして、カウント1-1から外角低め145キロのスプリットを拾ったが打球が上がらず、強烈なセカンドゴロ。3塁走者のM.ベッツ(31)がホームに帰って大谷に5試合ぶりの打点が付いた。
ベンチでは通訳を介してチームメイトと会話しながらバットのテイクバックの位置を確認していた大谷。開幕からのノーアーチが自己ワーストタイとなる31打席目で迎えた3回の第2打席、ベッツが四球で出塁し、1死一塁でカウント2-0から142キロのスプリットを拾い、打球速度158.2キロのライト線へのツーベース。3試合連続安打でチャンスメイク。続く3番・F.フリーマン(34)がセンター前へタイムリー。“ベッタニマン”で追加点を奪った。
3対0とリードして迎えた5回、第3打席、2死走者なしと一発を狙ってもいい場面。カウント2-2と追い込まれてもスプリットをファールで粘り、徐々にタイミングを合せていった。そして、フルカウントからの9球目、外角低め143キロのスプリットを逆方向にすくい上げたが、ややボールの下を叩いてしまい力が伝わらずレフトフライに倒れた。大谷もベンチに戻る際には右腕の角度を確認していた。
徐々に変化球にタイミングが合ってきた7回の第4打席、ジャイアンツ4人目、ルーキーの4人目N.アビラ(26)と対戦。カウント2-1と追い込まれてからストレート、スライダーとファールで粘った。そして、7球目、真ん中高め152キロのストレートに振り遅れて空振り三振。速いボールへの対応が完全に遅れてしまった。
大谷は4打数1安打1打点で打率は.267、チームは1番から4番までで8安打5打点と最強の上位打線が機能して連勝となった。