500年後には日本人全員「佐藤」に?東北大学が驚きの試算発表【Nスタ解説】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-04-02 20:58

日本で一番多い名字は「佐藤さん」ですが、将来500年後には皆「佐藤」さんになってしまうかもしれないという試算が発表されました。一体なぜ、このようなシミュレーションをしたのか、“佐藤さんだらけ”になったらどうなるのか、調べました。

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日本に13万種類ある名字で「佐藤」は約183万人、国民の約1.5%

良原安美キャスター:
エイプリルフールの4月1日、ウソのような本当のニュースが飛び込んできました。東北大学が行ったシミュレーションをみていきましょう。

2023年時点で、「佐藤さん」は日本国民の約1.5%を占めています。結婚・出産などで毎年0.83%ずつ増えていく試算で単純計算したところ、約400年後(2446年)には50%が、そして約500年後(2531年)には100%全員が佐藤さんになるという試算です。

ちょっとびっくりなニュースですけれども、どうしてこのシミュレーションを行ったのか?そして、“佐藤さんだらけ”の日本になったらどんなことが起こるのか?

日本の名字は13万種類あり、これは世界的にみても、かなり多い種類だということがいえます。

●1位:佐藤(約183万人)
●2位:鈴木(約177万人)
●3位:高橋(約138万人)
●4位:田中(約131万人)
●5位:伊藤(約105万人)

佐藤さんが一番多いということで、今、約70人に1人が佐藤さんなのですが、東日本を中心に、特に東北に多いそうです。

私は日本で一番多い名字は鈴木さんだと思っていましたが、西日本だと、鈴木さんのほうが佐藤さんよりも多いそうです。地方によっても差があるということなんですね。

「佐藤さん」だけの特典、そして「佐藤さん」ゆえの悩みとは?

では、この佐藤という名字、どこから生まれたのか?

有力な説としては、平安時代に“佐”野で活躍した武将・“藤”原秀郷の子孫が「佐藤」を名乗り始めたのが始まりといわれています。

“始まりの地”といわれる栃木・佐野市では「佐藤の会」が結成されていて、90度回転させると「さとう」になるロゴの入ったグッズがあったり、ホテルサンルート佐野では宿泊料金10%引きや、アルシオーネ・コート佐野はウェディングケーキのプレゼントなど、佐藤さんだけの特典もいろいろ用意されていたりします。

佐藤という名字を楽しんでいるような感じがしますけれども、このシミュレーションどおりに皆が佐藤さんになったら、どんな世界が待っているのでしょうか?

友達の家に遊びに行っても、表札はすべて佐藤になります。さらに、野菜を買おうとしたら生産者も全員佐藤さんスポーツをするときも、敵も味方も皆が佐藤さんということで、500年後にはそんな世界が待っているかもしれません。

もはや名字が不要になってしまうかもしれないというところですが、今いる佐藤さんに、佐藤さんが多くて困ったことも聞いています。

これはもしかしたら“あるある”かもしれませんが、たとえば▼自分ではないのに反応してしまう▼どの佐藤かわからない

そして、▼簡単なアカウント名が獲得できないという悩みもあるそうです。メールアドレスなどのアカウントを作るときに名字を入れるけれども、みんな「sato」という名字を入力しているから、いろいろ数字やアルファベットを入れないと作れない。イメージできたでしょうか?

「佐藤さん」は夫婦同姓や別姓について考えるきっかけになる?

では、どうしてそもそもこのシミュレーションをしたのか?

日本は、世界で唯一“夫婦同姓が原則”の国です。そして、女性が姓を変える割合が95%と高い。「選択的夫婦別姓」など、名字について、男性・女性の皆さんが考えるきっかけになってほしいという思いがあったとのことでした。

井上貴博キャスター:
本当にこういうのは変わるといいなと思います。500年後、法律がどうなっているかなんて誰もわからないし、そのときの結婚観なんて…。

ホラン千秋キャスター:
人口もわからないですし。

井上キャスター:
そもそも結婚という制度があるのか。

元競泳日本代表 松田丈志さん:
こういうシミュレーションは、ある一定部分を切り取ってから試算するので、本当にこうなるかはわかりません。ただ、やっぱり夫婦別姓が世界で唯一で、別姓ができないというのは、これから変えていくべきだなと思いますよね。

ホランキャスター:
女性からすると、もちろん変えるのが当たり前みたいな風潮にはなっていますが、自分も自分の名前にアイデンティティーがあるし、それをやすやすと捨てていると思わないでくださいね…みたいなふうに、結婚もしない私が思っております。

井上キャスター:
このデータをそういう議論に利用しているというふうな結びつけ方も嫌だし。これはこれ、こういうデータがあるかもしれない。でもやっぱり、そろそろ制度も変えたら?って。

松田さん:
最近、仕事を頑張ってやっていらっしゃる女性で、結婚前の名前でずっとやられる方も多いですもんね。すごくいいなと思いますけどね。

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