![大谷翔平 待ちに待った移籍1号「早く打ちたい気持ちを我慢」イチロー超え25球団から本塁打、ド軍は4連勝で首位キープ](/assets/out/images/jnn/1092189.jpg)
■MLB ドジャース 5-4 ジャイアンツ(日本時間4日、ドジャー・スタジアム)
ドジャース・大谷翔平(29)が開幕9戦目のジャイアンツ戦に「2番・DH」でスタメン出場。7回の第4打席にはファンが待ち望んでいた移籍第1号を放った。この日は4打数2安打1打点で今季3度目のマルチ安打もマーク。
チームは今季初の4連勝を飾って7勝2敗とし、ナ・リーグ西地区首位をキープした。大谷の一発で5点目を挙げたドジャースは、開幕から9試合連続で5得点以上をマークし、1887年にドジャースの発祥となったブルックリン・グレイスの記録に並んだ。
ここまで開幕からノーアーチが自己ワースト記録の37打席に伸びた大谷。この日、バッティンググラブは白地に青と赤のラインが入った新しいものを使用した。
1回の第1打席、ジャイアンツの先発はメジャー2年目の若手有望株、左腕のK.ハリソン(22)。初対戦となった1球目、内角高めのチェンジアップをのけ反るように避けたがストライクの判定。さらに2球目、外角高め149キロのストレートに振り遅れファール。カウント2-2から最後は真ん中低めのチェンジアップに空振り三振。完全にジャイアンツバッテリーに抑え込まれた。
1対1の同点の3回、先頭打者で迎えた第2打席、またもや1球目は内角高め、2球目も内角高め149キロのストレートに詰まりながらもファースト内野安打で出塁。1死一塁で4番・W.スミス(29)がレフト線へ、この打球で1塁走者の大谷は迷うことなく3塁を回り、快速を飛ばして2対1と勝ち越しのホームを踏んだ。
4回の第3打席、この打席も1球目は内角高め厳しいコースにストレート、2球目は外角低めへチェンジアップと対角線での攻めをされた。カウント1-2と追い込まれた6球目、外角低め151キロのストレートを逆方向へ。感じよく捉えたがレフト正面へのライナー、それでも大谷らしい打球が見られた。
感覚が戻ってきた7回の2死第4打席、ジャイアンツ3人目Ta.ロジャース(33)と対戦。カウント1-3から外角高め150キロのシンカーを完璧に捉えると右中間の一番深いところに飛び込む、待望の移籍第1号。打球速度は打球速度105.6マイル(169キロ)、距離は430フィート(131m)、打球角度24度と完璧な一打となった。さらに、大谷はジャイアンツ戦初アーチとなり、これで25球団目、イチロー氏の24球団を抜き、日本人選手トップに立った。
大谷は4打数1安打1打点で打率は.270、移籍第1号と今季3度目のマルチ安打。チームも4連勝となった。試合後、大谷は「なかなか調子が上がってこなくて、焦る気持ちと早く打ちたい気持ちを我慢しながら自分のスイングをしようと努めてはきたので何とか1本出て良かった」と、ファン待望の一発に笑顔をみせた。