台湾東部を震源とする地震をめぐり、南米ボリビアの外務省が「中国との連帯」を表明し、台湾側が遺憾の意を示しました。
中国の国連代表部によりますと、3日に行われた国連の安全保障理事会の関連会合で、耿爽国連次席大使は「中国の台湾地区で起きた強い地震」という表現を使いながら、「国際社会からのお見舞いと心配の声に感謝する」と述べました。
そして5日、ボリビア外務省は旧ツイッターのXに「人命の損失と重大な被害に直面し、中国との連帯を表明する」とメッセージを投稿しました。
これに対し、台湾外交部は6日、ウェブサイト上に「ボリビア政府が本当にお見舞いすべき対象を見極められないことに深い遺憾の意を表す」とする声明を発表。
さらに、3日の中国側の発言について「台湾の地震を利用して国際社会で認知戦を進める恥知らずな行為だ」と強く非難しています。
台湾側は、中国が今回の地震を機に、国際社会で「一つの中国」の認識を拡大しようとしていると警戒を強めています。