エクアドル警察が現地のメキシコ大使館に突入し、エクアドルの元副大統領を拘束したことをめぐってメキシコの大統領は9日、大使館の監視カメラの映像を公開し、改めてエクアドルを非難しました。
この問題は今月5日、エクアドル警察が首都キトにあるメキシコ大使館に突入し、政治亡命を求めて大使館内に逃げ込んでいたエクアドルのグラス元副大統領を拘束したものです。
メキシコのロペスオブラドール大統領は9日、大使館の監視カメラの映像を公開し、「いかなる口実でも亡命の権利や大使館の安全が侵害されてはならない」と、改めてエクアドルを非難しました。
公開された映像には、エクアドル警察が職員を押し倒して大使館に侵入し、グラス元副大統領とみられる人物をかついで連行する様子が捉えられています。
メキシコは、エクアドルとの国交断絶を表明するなど反発を強めているほか、ブラジルやチリなど中南米諸国、国連やアメリカもエクアドルを非難する事態となっています。