天皇皇后両陛下はきょう、能登半島地震で被災した石川県を再び訪れました。両陛下は16人が犠牲となった土砂崩れの現場に向かって黙礼されていました。
【写真を見る】天皇皇后両陛下、2度目となる能登半島地震の被災地訪問 「大変でしたね」などと声をかけられる 土砂崩れ現場で黙礼も
先月22日の被災地訪問から3週間。天皇皇后両陛下はきょう、石川県を再び訪れました。
今回の訪問先は穴水町と能登町です。穴水町にある商店街では、地震の影響で多くの店舗が崩れてしまっています。
両陛下はまず、この商店街を視察されました。
町長
「ここが穴水町の唯一の商店街として昔から栄えたところです」
去り際には、皇后さまが近くの美容室のスタッフに「お体に気をつけてください」などと声をかけられたそうです。
続いて向かった先は町の避難所。両陛下はまず一礼すると、避難を余儀なくされている夫婦の元に顔を近づけて話をされていました。
避難している人
「『大変でしたね』というお言葉で、優しいお言葉。胸がいっぱいになりました」
「(Q.どのような感想)やっぱり優しい人…。泣けてきたというか、本当に心から心配していただきました」
両陛下は穴水町の港も視察。目の前の広場には、災害で出たがれきなどのごみがたまっていて、陛下が「ごみの総量は?」と尋ねると、町長から「町の90年分です」などと説明を受けられました。
そして、両陛下は港の向こうにみえる土砂崩れ現場に向かって10秒ほど黙礼。町内で亡くなった20人のうち小学生2人を含む16人が、この土砂崩れの犠牲となっています。