「亡き愛猫よ、よみがえれ!」クローン技術で、そっくりな子猫を再生させた女性 カナダ

2024-04-14 06:00

クローン技術を使って、失った飼い猫とそっくりの子猫を誕生させたカナダ人女性。賢かった亡き愛猫が、そのままよみがえることを期待しています。しかし専門家は「クローン動物は元のペットと同じではない」と警告しています。

数々の失敗をへて、クローン子猫が誕生

長毛のラグドール猫

画像はイメージです

カナダのKelownaに住むKris Stewartさんは、「クローン技術」によって飼っていたラグドール猫Bearとそっくりの子猫を誕生させることができました。これまで2年間、失敗を重ねてきた末の成功です。しかも子猫は2匹も生まれました。

2022年1月、Krisさんは交通事故のため5歳で亡くなった愛猫のDNAを、米国テキサスにあるペット・クローン会社「ViaGen」へ送っていました。

「Bearにはもっとやりたいことがあっただろうに…と悔しかったのです」と彼女。

トロント大学の生命倫理学者Kerry Bowman氏によると、クローンの再生は、動物のDNAを埋め込んだ胚細胞を、代理出産する母猫の子宮に移植することで行われます。

2024年1月10日に生まれた子猫は、それぞれ「Bear Bear」「Honey Bear」と名付けられました。ニューヨークにあるViaGen社の施設で母猫と8週間を過ごした後、さっそくKrisさんに引き取られていったそうです。

生存率が低く健康上の問題も

クローン猫のイメージ

画像はイメージです

「本当にBearそっくり。勇敢でおませな猫たちなの」というKrisさんは、子猫を見るとやんちゃで賢かった愛猫のことを思い出すといいます。

「Bearは今まで飼ったペットで一番賢い子だったわ。2歳のときからずっと飼っていたの」

Bowman氏によると「生まれたクローン動物のうち生き残れるのは5%未満」だといいます。クローン動物はふつう寿命が短く、臓器肥大など健康上の異常を伴う可能性もあるのです。

今回の場合も、子猫たちが生まれるまでに4回の胚移植が失敗に終わっています。Krisさんによると、経費は総額で約5万カナダドル(約560万円)にも上ったとか。そんな巨額の出費にもかかわらず、彼女はBearに似通った子猫たちを迎えて大興奮でした。

世界で最初のクローン動物は羊のDollyで、1996年にスコットランドで誕生しました。それ以来、ペットのクローン化ビジネスが盛んになったといいます。各界有名人もこうしたサービスを利用しています。女優のBarbra Streisandが愛犬をクローンで再生した体験を公にし、議論を呼んだこともありました。

まったく同じ動物ではない

くつろぐ2匹の子猫

画像はイメージです

しかしBowman氏は「ペットのクローン化を容認するかどうかは、議論のあるところだ」といいます。

「動物保護施設には常に大勢の犬猫がいます。とくに保護猫は、もらい手がなく安楽死させられることも多いと聞いています。そういう動物をペットとして飼ってほしいですね。また、クローンのため代理母になった動物が病気などを持っている可能性もあるし、代理出産は通常より流産や死産の確率も高いのです。しかもクローン化は人間の都合だけで行われ、動物自身の意思はまったく問われないのが現状です」というBowman氏。

「最愛のペットを再生したいという飼い主の気持ちはわかります。でも、クローン技術によって生まれたペットは、元の動物とまったく同じというわけにはいかないのです」と警告しています。

同じDNAを持っていても、生まれた環境が異なればさまざまな違いが出てきます。あとになって飼い主が「元のペットとは違う」と気づくこともあるといいます。

「わたしも子供時代に犬を飼って、大事にしていました。できればまたあの犬に会いたいと思いますよ。でも、クローンによって再生しても、同じ犬だとはいえないでしょうね」と話すBowman氏です。

出典:Kelowna woman gets 2 successful clones of her dead cat

関連記事

猫が幸せを感じた時にみせる10の仕草
猫が乗ってくる5つの理由とその心理
猫が人間に『好影響』を与えること5つ
猫が顔の近くで寝る4つの理由と飼い主への信頼度
子猫が『大好きなパパと2日ぶりに再会』した結果…尊すぎる反応が47万3000再生の大反響「ほっこり」「素晴らしい家族」の声

  1. 令和流・変わる“お葬式”最前線 「別れ」はもっと、その人らしくカジュアルに――音楽や遺影から見る「ご葬儀アップデート」
  2. 【速報】国内レアアース獲得へ 探査船「ちきゅう」が出航 海底からのレアアース泥採鉱試験 世界初の試み
  3. “降雪による倒木”JR上越線が一部区間で始発から運転見合わせ 越後湯沢駅-水上駅間の上下線 午前8時現在
  4. 体の疲れだけじゃない? 現代人を悩ませる『疲労感』の正体とこれからのセルフケアの考え方
  5. 最近お風呂によく『猫の毛が浮いている』と思ったら…愛猫がしていた"予想外の行動"に「働き者だねw」「一生懸命で可愛いw」と5万いいね
  6. 成人の日は全国的に真冬の寒さ 北日本や北陸は猛吹雪に警戒
  7. がれきの中で必死に鳴いていた『ひとりぼっちの子猫』と出会って…心温まる『保護の様子』に感動「本当にありがとう」「助かってよかった」<海外>
  8. 意外と知らない「鼻うがい」痛い?効果は?どうやるの?【THE TIME,】
  9. イランで反政府デモ拡大、トランプ政権 近く正式に対応協議か 米メディア報道
  10. 初めてのキャットタワーに『ビビっていた猫』→半月が経つと……まさかの光景に「イケニャンww」「あたちくらいになるとな~」と反響
  1. 最近お風呂によく『猫の毛が浮いている』と思ったら…愛猫がしていた"予想外の行動"に「働き者だねw」「一生懸命で可愛いw」と5万いいね
  2. 意外と知らない「鼻うがい」痛い?効果は?どうやるの?【THE TIME,】
  3. 【速報】国内レアアース獲得へ 探査船「ちきゅう」が出航 海底からのレアアース泥採鉱試験 世界初の試み
  4. 体の疲れだけじゃない? 現代人を悩ませる『疲労感』の正体とこれからのセルフケアの考え方
  5. 成人の日は全国的に真冬の寒さ 北日本や北陸は猛吹雪に警戒
  6. 令和流・変わる“お葬式”最前線 「別れ」はもっと、その人らしくカジュアルに――音楽や遺影から見る「ご葬儀アップデート」
  7. イランで反政府デモ拡大、トランプ政権 近く正式に対応協議か 米メディア報道
  8. “降雪による倒木”JR上越線が一部区間で始発から運転見合わせ 越後湯沢駅-水上駅間の上下線 午前8時現在
  9. 移民当局職員の発砲めぐり全米各地で抗議活動・大規模デモも予定、トランプ政権の強硬な移民政策の是非問う声広がる
  10. 初めてのキャットタワーに『ビビっていた猫』→半月が経つと……まさかの光景に「イケニャンww」「あたちくらいになるとな~」と反響
  11. がれきの中で必死に鳴いていた『ひとりぼっちの子猫』と出会って…心温まる『保護の様子』に感動「本当にありがとう」「助かってよかった」<海外>
  12. 群馬と神奈川で「山火事」相次ぐ いずれも鎮火に至らず、消防や自衛隊がきょう朝から消火活動を再開する予定