ミツバと良く似た食材、それが「根三つ葉」です。
厳密にはどちらもミツバなのですが、若干異なる点もあります。
今回はそんな「根三つ葉」がどのような食べ物なのかという点についてまとめます。
栽培方法で三つ葉は変わる!
実はミツバは栽培方法によって種類が変わります。
そのため、分類する際は栽培方法に注目しましょう。
根三つ葉
根三つ葉はゴボウ状の根が付いたまま収穫される三つ葉です。
6月頃に種を撒いて冬に地上部の葉が枯れたら根元に土寄せし、遮光した状態で軟白栽培して越冬させることで作ります。
その後2月頃~3月頃にかけてビニールで覆って伸びてくる新芽を寒さから守り、春なると根が付いたまま収穫されます。
この栽培方法により茎が太く根が細いゴボウのような三つ葉となったものが「根三つ葉」と呼ばれるのです。
切りミツバ
切りミツバはその名の通り、根が切られた状態で収穫される三つ葉を言います。
根元を切断した状態で刈り取る栽培方法が主流です。
こちらのミツバは関東を中心に出回っているもので関西ではあまり見かけません。
糸ミツバ
糸ミツバはスポンジ状の根が付いたまま収穫される三つ葉を言います。
水耕栽培などの水を利用した栽培方法が主流です。
こちらのミツバは全国のスーパーなどで年中販売されています。
天然自生している三つ葉
天然自生している三つ葉は人間が栽培しているものとは別物と言えるかもしれません。
人の手が加わったものは育て方によって特色が変わりますが、自生するものはどれも葉っぱが大きく茎もしっかりとしています。
人工栽培の三つ葉に比べて香りが強いのも特徴です。
そうした天然ものはまた別のミツバとして扱われます。
各種「三つ葉」の旬
ここからはそれぞれのミツバの旬を見ていきましょう。
根三つ葉の旬
根三つ葉の旬は主に4月の春頃とされています。
前後の12月~3月や5月も美味しく食べられます。
ただし、基本的に根三つ葉は特殊な栽培方法が取られることもあって収穫時期も春と限られているのが特徴です。
そのため、市場に流通するのは4月と限定的となります。
一方で地域によっては旬が前後することもあるので注意しましょう。
切りミツバの旬
切りミツバの旬は12月~1月の冬頃とされています。
やや早めの11月頃から流通することもあります。
こちらは冬に食されるミツバと言えるでしょう。
糸ミツバの旬
糸ミツバの旬はハウス栽培なども含まれることもあり年中流通しています。
品質も時期によって大幅に変わるということはありません。
そのため、スーパーなどでは糸ミツバが流通しやすいです。
基本的にはいつ食べても美味しいので、一般的には糸ミツバを見かけることが多いかもしれません。
ミツバの注意点
ここからはミツバの注意点についてまとめます。
ミツバは日持ちしない
ミツバは日持ちする食材ではありません。
そのため、できるだけ早めに食べきるのが望ましいです。
どうしても残す場合は3日~4日を限度と考えておきましょう。
根三つ葉は洗わずに濡れたキッチンペーパーで根元を包み、ポリ袋に入れて乾燥防止して冷蔵保存するのがおすすめです。
切りミツバや糸ミツバは2等分~3等分にして濡れたキッチンペーパーなどを敷いた保存容器に入れて冷蔵保存してください。
下ごしらえを間違えると色が変わってしまうかも!
三つ葉は薬味をはじめおひたしや煮浸し、和え物や吸い物などにして美味しくいただけます。
他にも鍋物や汁物の具だけでなく天ぷらなどにして食されることもあります。
ただ、調理の際は下ごしらえで茹でなくてはなりません。
それでいて火の通りが早く茹ですぎると風味が損なわれます。
それだけでなく変色してしまうこともあるので茹で時間には十分に注意しましょう。
まとめ
「根三つ葉」は分類としてはミツバとされる食材です。
ただ、他の切りミツバや糸ミツバと比べて、白く太いのが特徴となっています。
他のミツバも栽培方法によって特徴が変わるので、その点は併せて特徴を覚えておくと役立つのではないでしょうか。