『運動が得意ではない犬種』についてまとめました。運動が得意なように見えて、実は運動が得意ではない理由を持つ犬種を解説します。
運動が得意ではない犬種
犬の祖先とされるオオカミの群れは、1日に45kmもの長距離移動をすることがあるのだそうです。運動が得意な犬であれば、1日10km程度のお散歩をしているのではないでしょうか。
我が家のポメラニアンは運動が苦手でお散歩もあまり好きではありませんが、ポメラニアンの中にはアジリティー競技に参加する犬もいると聞きます。
逆を言えば、優れた運動神経を持つとされる犬種の中にも、運動が得意ではない犬もいるのではないでしょうか。
個体差があるということをご理解いただいたうえで、今回は「運動が得意ではない」犬種について解説します。
1.ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
運動神経抜群とされ、牧羊犬や牧畜犬として活躍し、遊び好きでも知られる「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」ですが、実はあまり運動が得意ではありません。
細かく言えば、ボールを追いかけるなどの短時間の運動が得意で、持久力を必要とする長時間の運動は得意ではない、ということです。
足が短い犬種であるため、人に合わせて長時間の距離を走らなければならないジョギングには向かないでしょう。
また、「椎間板ヘルニア」「股関節形成不全」「変性性脊髄症」などの病気が心配される犬種でもあるため、過度な運動や強度の高すぎる運動は控えた方がよいと思います。
普段から注意すべきことは、階段の上り下りなどの腰に負担のかかる行動です。
一方では、運動不足による肥満にもなりやすい犬種であるため、毎日のお散歩を習慣にしてあげられると、健康的な体型を維持できるのではないでしょうか。
2.フレンチ・ブルドッグ
好奇心旺盛な遊び好きで、筋肉や骨格が発達し、首から胸にかけて幅広く、がっしり体型な「フレンチ・ブルドッグ」ですが、運動が得意ではない犬種です。
短頭種でマズルが短い犬種は、運動することによって呼吸が荒くなりやすく、体温が上昇しやすいためです。運動をしている最中または直後、呼吸困難や熱中症を引き起こすリスクが高いと言えます。
何かを急に追いかけることがあるので、諸突猛進な行動に注意すべきです。
フレンチ・ブルドッグに心配される病気には、「軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)」があります。先天的な病気で、喉の入り口が垂れ下がり、空気の通り道が狭くなるため、苦しそうな呼吸をします。
このような呼吸に関わる先天的な病気がある場合、とくに運動が得意ではなく、1日の運動を朝夕のお散歩程度にとどめるべきであると言えます。
3.バセット・ハウンド
嗅覚ハウンドで、猟犬として活躍するわりには、のんびりでマイペースな性格である「バセット・ハウンド」は、運動が得意ではない犬種です。猟犬の中ではかなり珍しいタイプです。
運動量が少なく、温和な性格からは、家庭犬として向いていると言われています。
頭が大きいこと、胴が長いこと、足が短いことも、運動が得意ではない犬種とされる理由です。大きく垂れた耳は、聴覚を遮断することができ、嗅覚ハウンドとしての優れた能力を使って、ニオイを嗅ぐ作業に集中することができます。
優れた嗅覚を持つがゆえに、ニオイに惹かれ、どこまででも追及して歩き回ることがあります。気づけば運動のしすぎに…ということがないよう注意すべきです。
「椎間板ヘルニア」が心配されることから、過度な運動や激しい運動、持久力を必要とする長時間の運動は避けた方がよいでしょう。
また、股関節が先天的に異常な形である「股関節形成不全」である場合には、激しい運動によって足を引きずるようになってしまうことがあります。
一方では、もともと肥満になりやすいとされる犬種です。毎日の朝夕のお散歩を習慣化し、予防するようにしましょう。
まとめ
運動が得意ではない犬種を3つ解説しました。
- ウェルシュコーギーペンブローク
- フレンチブルドッグ
- バセットハウンド
運動が得意ではない犬種も、健康を維持するため、肥満を予防するためには、毎日の適度な運動やお散歩が必要です。過不足なく過ごせるといいですね。
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