『猫』という動物の基礎知識4選 寿命や食性…知っておくと愛猫との暮らしにも役立つ!

猫は、古くから人々に親しまれてきた動物。ただ身近な存在でありながら、その生態や行動について知っている飼い主は意外と少ないものです。しかし猫に関する基礎知識を学ぶことは、飼い主にとってとても重要なこと!そこで今回は知っておきたい猫の基礎知識を4つ解説します。猫の飼い主さん、猫好きさん必見の内容です。

猫はどんな動物?

あざとい表情のねこ

猫はペットのなかでも、犬と並びとくに人間に愛され親しまれている動物です。

小型肉食動物ですが、もちろんライオンやトラといった大型ネコ科動物と同じ仲間。そしてその祖先は「リビアヤマネコ」です。

起源は古く、古代エジプト時代にはすでに家畜化されていたと考えられています。当初は家の中のネズミ類を捕獲する役割がありましたが、次第に人間の生活に寄り添う存在となり、いまのイエネコが誕生しました。

そしてその猫の魅力は、かわいらしい見た目とマイペースな性格にあります。忍耐強く、動きも優雅で美しいのも特徴的。

また飼い主に無関心な動物と思われがちですが、実は人間を愛し人間に愛されることを好んでいます。

ただ一方で、気まぐれな一面も持ち合わせていて、そこがまた猫の魅力ともいえるでしょう。

高い運動能力と洞察力を持ち、素早い動作で獲物を捕えるのはお手のもの。狩りをしないイエネコでも、その能力はしっかり備わっています。

このように、生まれながらの内面・外面の美しさを持つ猫は、人々の心を癒してくれる存在でもあり、犬とはまた違った、独特の魅力にあふれた動物なのです。

知っておきたい猫の基礎知識4つ

上を見上げる猫

1.寿命

猫の平均寿命は、一般的に16年程度といわれています。しかし、近年の動物栄養学の進歩や獣医療水準の向上により、愛情を持って適切な世話をすれば20年以上生きる猫も珍しくなくなってきました。

なお猫の寿命は、品種・生活環境などによっても変わってきます。

たとえば野良猫は平均寿命が2~3年程度と短めですが、室内飼いの猫は16年以上と長かったり、また雑種の方が純血種よりも長生きする傾向があったり。

また食生活や生活環境も、猫の寿命に大きく関わっています。健康的な食事や運動をとっていれば、その分長生きできる可能性は高まるでしょう。

最近では総合栄養食を与えたり、室内で飼育をする家庭がほとんどなので、猫の寿命は伸びつつあります。今後は平均寿命が20歳を超える日がくるかもしれませんね。

2.食性

猫は肉食動物なので、その食性はもちろん「肉食性」。犬が雑種であるため、猫も同じと思われることもありますが、猫は犬と違って完全肉食性なのです。

猫の祖先である「リビアヤマネコ」も、主に小型哺乳類や鳥類を捕食して生きてきました。そのため、イエネコも動物性タンパク質を主要栄養素として必要としており、肉から得られる良質なたんぱく質やアミノ酸といった栄養素が猫の健康に不可欠なのです。

ただしイエネコの場合は、キャットフード(総合栄養食)で十分栄養は補えます。総合栄養食は猫の栄養ニーズに応えるために設計されているので、キャットフードと水だけでも問題はないのです。

一方で、肉食の猫は雑食の人間に比べても炭水化物を消化する能力が低いため、主食としての穀物はできるだけ避けるべきです。

フードのなかには「かさまし」のため、穀物が多めに配合されている商品がありますが、過剰に摂取すると肥満のリスクが懸念されます。

3.習性

猫にはいくつか特徴的な習性があります。

【薄明薄暮性】
猫は夜行性と思われがちですが、実は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」の動物です。薄明薄暮性というのは、日の出や日没の薄暗い時間帯に活動する習性のこと。

具体的には、夜明けや日が沈む時間帯に猫が活動的になり、狩猟や探索を行うことが多いとされています。というのも猫の獲物となるげっ歯類は、明け方や日没に活発になるからです。

早起きの猫が多いのも、この習性に関係があるからと考えられます。

【縄張り】
猫は縄張り意識が強く、自分の縄張りを守るために行動します。これは野生時代から受け継がれてきた本能的な行動です。

縄張りは、猫が安全で安心して生活するための重要な空間。ですので猫は自分の縄張りを侵害されることを嫌い、他の猫や外部の要因からの侵入を警戒します。

そして猫は縄張りを示すために、縄張り内を歩き回ったり、マーキング(顔をこすりつける、尿をまき散らす、爪とぎをするなど)を行ったりして、他の猫に「この縄張りは私のものだ」とメッセージを送るのです。

【水をあまり飲まない】
猫の祖先のリビアヤマネコは砂漠地帯に生息していたため、体内で尿を濃縮し、少ない水分を効率的に利用する能力が優れています。

そのため摂取した獲物から水分を摂り、直接水を飲むことはそれほど多くありませんでした。

それがゆえにのどが渇きを感じづらい体質になっていて、イエネコでもこの習性が残っているためか、水を積極的に飲もうとしません。

しかし、イエネコの多くはドライフードを食べており、祖先と同じように食事からは水分を補えないため、尿路結石や腎臓病といった泌尿器疾患リスクが高まってしまいます。

ですので飼い主は意識的に新鮮な水を用意し、飲水をうながすよう心がける必要があるのです。

【きれい好き】
猫は身なりや周囲の環境を非常に気にする、きれい好きな動物です。その証拠に頻繁(ひんぱん)にグルーミングでセルフケアをしたり、汚れたトイレや食事を嫌がったりします。

そのため飼い主は定期的にトイレや猫の生活空間を掃除し、猫の居場所を清潔に保ってあげなければいけません。

【単独狩猟動物】
猫はライオンのように群れて暮らしたり、仲間と一緒に協力して狩りを行うということはありません。完全に「単独狩猟動物」なのです。トラやチーターと同じですね。

また犬のように服従関係もないので、飼い主を「主」と思い、忠実に従うことは滅多にありません。

※「滅多に」といったのは、猫のなかでも飼い主を主と思い「しつけ」を理解できる子がいるからです。

とはいえほとんどの場合は、飼い主を「いつも一緒にいる生き物」「自分を取り巻く環境」「母猫の代わり」と思っており、「主」とは思っていません。

ただそんな猫ですが、飼い主に愛がないわけではありません。実は飼い主の動きをいつも観察して、離れる時間が長いと寂しさを感じてしまう、ザ・ツンデレな生き物なのです。

4.知能

猫の知能は人間の子供(2~3歳)程度といわれています。

脳化指数(知性の指標のようなもの)でいうと1.0です。ちなみに人間は7.8、カラスは1.25、ライオンは0.6なので、まったく何も理解できないことはまずないでしょう。

これまでに行われてきた猫の研究でも、猫は飼い主の声を理解して聞き分けたり、自分の名前を理解できることがわかっています。

しつけを学ばないので「犬より頭がわるい」と思われることもありますが、実はそんなことはなく、服従関係がないため猫が「覚える気がない」だけなのでしょう。

脳化指数は犬(1.2)よりは多少低いですが、猫もその気になればしつけなどお手のものなのかもしれません。

まとめ

だるい顔で走る猫

猫は、愛らしい容姿と気まぐれな性格で魅了される人気のペットです。そしてその猫と暮らすためには、猫の特性を理解することが重要であるともいえるでしょう。

今回は猫の寿命・食性・習性など、猫と暮らすために知っておくべき情報を詳しく解説しました。愛猫との暮らしをより充実したものにするためにも、ぜひ参考にしてくださいね。

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