夫婦が離婚したとき愛犬はどうなる?引き取れるのはどっち?基本的なルールや重要点とは

2024-06-02 11:00

犬を飼っている夫婦が離婚してしまうことは、めずらしいことではありません。離婚時に犬をどちらが引き取ることになるかという、基本的なルールや面会に関する規則などを詳しく解説します。

離婚時の犬の扱いに関する基本ルール

書類を書いている様子

離婚時に飼っている犬をどうするかについては、基本的に双方の話し合いで決めます。話し合いで決まった内容は、誤解やトラブルを生まないようにできるだけ書面に残しておくことがいいとされています。

また、双方が意見を譲らずに話し合いで決まらない場合、調停へ持ち込まれる可能性もあるでしょう。

犬は財産として取り扱われる

犬は飼っている人にとってはとても大切な家族で、パートナーや子どものような存在だと思います。

しかし法律上、飼育されている動物は「物」と定義されているため、夫婦の「財産」として扱われます。

人間の子どものように離婚時にどう扱うかは定められていないため、話し合いで犬の引き取り先が決まらない場合は、財産分与のルールに則って決めることとなります。

結婚前から飼っている犬は「特有財産」

婚姻中に飼育を始めた犬は財産分与の対象となりますが、どちらか一方が結婚前から飼っていた犬の場合は少し事情が異なります。

財産分与のルールを基本とすると、結婚前から飼っている犬は「特有財産」となり、元々の飼い主が引き取る権利があるとされています。

ただし、絶対にそうしなければならないというわけではなく、双方の同意があれば、どちらが引き取ることになってもかまいません。

基本的に養育費の請求はできない

人間の子どもの場合、社会自立するまでに必要と考えられる費用を引き取った扶養者が養育費としてもう一方の親へ請求することができます。

しかし、犬の場合はそうした定義には当てはまらないため、養育費の請求はできません。犬は財産のため、所有している人自身が管理や負担をおこなう必要があるためです。

ただし、法的に請求の権利がないだけで、双方の話し合いの上で養育費のやり取りが出ることもあるでしょう。

犬を引き取る人を決める際に考慮すること

散歩している犬

離婚時に犬をどちらが引き取るかを考えるとき、いくつか考慮すべき事情や状況があります。これは、調停や審判で引き取り手を決める際にも重要視されるポイントです。

どちらが主に世話をおこなっていたか

基本的に、普段から犬の散歩や食事の世話などを主にしていた方が引き取るのが妥当だと考えられています。

関わる時間だけがすべてではありませんが、世話をしていた分、犬に対する知識や愛情もより深いとされるためです。

どちらにより懐いているのか

犬の引き取り手を決める際、犬がどちらに懐いているかということも大切なポイントです。懐いているということは、犬と関わる時間が長かったり、関わり方が適切だったりといったことが考えられるからです。

また、生活環境が変わる犬にとって、引き取った飼い主さんが精神的な支えになる必要があるため、より懐いている相手と一緒にいる方がいいとされています。

経済面や環境が犬にとって整っているか

犬を引き取る上で、犬への愛情と同じくらい大切なのが経済力です。犬を飼うということは、お金がかかることです。毎日の食事をはじめ、健康や快適な生活を維持するためには多くの費用が必要になります。

また、ペット可の物件に住む場合にも、それ以外に物件に住むよりも多くの費用がかかる傾向があります。

総合的に犬を飼うことにはお金がかかると考えられるため、それを維持するだけの経済力があるかどうかも大切なポイントとなるのです。

離婚後の愛犬との面会について

犬をハグする男性

離婚してどちらか一方が犬を引き取った場合でも、もう一方が犬に会いたがることもあると思います。

犬の場合、人間の子どものような「面会交流」に関する規定があるわけではないので、離婚後の面会については双方の話し合いで決める必要があります。

会わせなければならない義務や強制力がないため、しっかりと話し合ってどのように付き合っていくかを決めておくといいでしょう。また、双方が合意した内容を公正証書など書面化して、あとでトラブルのもとにならないようにしておくことも大切です。

まとめ

喧嘩している男女と犬

離婚はとても大変なことで、様々なことを決める必要があり、愛犬のことが後回しになったりおろそかになったりすることはめずらしくありません。

しかし、犬にとって家族がいなくなることや生活環境が変わることは、とても重大なことだと理解してあげてください。

愛犬が安心して快適に生活をするためには、どうしたらいいのかをしっかりと考えるようにしましょう。離別することになったとしても、愛犬の幸せを思って今後のことを考えることは飼い主の大切な義務だと思います。

関連記事

犬が寝ている時にしてはいけない4つのNG行為
愛犬がわがままになる4つの甘やかし行為
眠っている犬を『盗撮』したら…まるで超能力を使っているかのような光景が56万再生「何でわかるのw」「のっそり起きるのたまらん」と絶賛の声
犬が『家族の外出』を察知した結果…まさかの『仮病』を使う展開が面白すぎると23万再生「主演女優賞w」「元気でなによりです」と爆笑の嵐
犬は一緒に寝る人を選ぶの?その心理について解説

  1. 【武藤敬司】62歳の誕生日は「自宅で独りコンビニおでん、、、トホホ」
  2. コメ価格高騰で外食チェーン値上げ相次ぐ はま寿司、デニーズ
  3. 事件からわずか1か月…中国・湖南省の小学校前で車暴走させ児童らはねた男 裁判所が執行猶予付きの死刑判決言い渡す
  4. 知恵をこらした節約術に高騰食材の“代用料理”まで 師走の激安市場で買い物をのぞき見!!
  5. 【がん闘病】市川由紀乃さん 活動休止後初となるインスタライブ 「この経験が必要だったと思えるような歌を届けてゆきたい」 復帰後のコンサートについても発表
  6. 「夢グループ」めぐる背任事件で逮捕のイベント企画会社の男性を不起訴 東京地検
  7. 最大9連休の年末年始!2024年の旅行トレンドを徹底チェック
  8. 「今年は大変な雪」“クリスマス寒波”で各地に大雪に…年末年始も警戒を 車の運転「ふゆとじこ」に注意【Nスタ解説】
  9. 日本取引所グループが金融庁からの報告徴求命令を受領 東証の元職員によるインサイダー取引問題で
  10. 年末年始にピークか?猛威ふるうインフルエンザ、今年は「発熱まで長い」傾向 前週の2倍超も…対策は?【Nスタ解説】
  11. 元バレーボール女子日本代表・栗原恵さん 産まれたばかりの赤ちゃん&夫と 家族ショットで笑顔
  12. 【独自】放火したとみられる男の出火直後の映像を入手 “ズボンは焼け焦げ下半身は露出” 千葉・柏市夫婦殺害 男“公妨”容疑で改めて逮捕
×