『犬が腰を痛がっているときにする行動』についてまとめました。犬が腰痛になる原因や症状は様々にあります。愛犬の普段と違う様子を不安に思うときは、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
犬が「腰を痛がっている」ときにする行動
犬が腰を痛めると、次のような行動をするようになることがあります。
急にいつもと違う行動をするようになったとき、その行動に異常や不安を感じるときは、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
1.おすわりをしたがらない
犬が腰を痛がっているとき、おすわりをしたがらないことがあります。おすわりをするとき、痛みがあったり、違和感があったりするのでしょう。
おすわりしようとするのですが、すぐにスッと立ち上がってしまうなど、ソワソワした様子も見られることがあります。
2.足を上げておしっこできない
犬が腰を痛がっているとき、足を上げておしっこできないことがあります。
オス犬がおしっこやマーキングをするとき、高々と足を上げますよね。腰に痛みがあると、いつものように高く上げることができなかったり、上げようとはするけれど全然上がっていなかったりすることがあります。
また、普段は座っておしっこすることのない犬が、急に座っておしっこをするようになり、なぜ?どうして急に?と、心配されることがあるかもしれません。
3.「キャンッ!」と甲高く鳴く
犬が腰を痛がっているとき、「キャンッ!」と甲高く鳴くことがあります。普通に生活しているように見えて、急に腰に痛みが走ったとき、鳴き声を上げるのです。
体のどこかに痛みがある証拠です。体中に触れてみると、腰や腰回りを痛がっていることが確認できるかと思います。
4.体を丸めて寝たまま起きない
犬が腰を痛がっているとき、体を丸めて寝たまま起きないことがあります。
体を動かしたときに腰に痛みが走るのではなく、ただじっととしても腰に痛みを感じているのではないかと思います。
その痛みに耐えるため、その痛みがなくなることを期待して、体を休めるために寝ているのです。
5.ごはんを食べない
犬が腰を痛がっているとき、ごはんを食べないことがあります。
人間は、体に不調があるとき、(しっかり食べて栄養をつけて元気になろう)と考えますよね。しかし動物は体に不調があると、かえって食事をしないのです。
ごはんを食べないだけではなく、水さえ飲もうとしないことがあります。栄養失調や脱水症状が懸念されるため、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
犬が腰痛になる原因や症状
では、犬が腰痛になってしまう原因や症状にはどのようなことが該当するのでしょうか。
老化
犬の背骨を構成しているものには、頸椎・胸椎・腰椎などの脊椎がありますが、老化によってコラーゲン繊維が弱くなると、脊椎が圧迫され、腰に痛みが生じることがあります。
脊椎に強い力が加わると、コラーゲン繊維が弱くなりやすいため、シニア犬の激しい運動やお散歩のし過ぎには注意しましょう。
軟骨異栄養症
軟骨が少しずつ硬くなり、腰椎を圧迫することで、腰に痛みが生じます。
軟骨異栄養症の遺伝子を持つ犬種は、椎間板ヘルニアになりやすいとされており、体を小さく改良された犬種、足を短く改良された犬種によく見られます。
選択繁殖されたことによって、軟骨の形成異常を引き起こしているのではないか、と考えられています。
体への強い衝撃が加わること
フローリングで滑ったとき、硬い床の上を走り回ったとき、階段の上り下りをしているとき、ソファーから飛び降りたときなど、犬の体には強い衝撃が加わります。
関節や腰へのダメージも大きく、蓄積されることで、腰の痛みの原因になることがあります。
まとめ
犬が「腰を痛がっている」ときにする行動を5つ解説しました。
- おすわりをしたがらない
- 足を上げておしっこできない
- 「キャンッ!」と甲高く鳴く
- 体を丸めて寝たまま起きない
- ごはんを食べない
犬の腰の痛みの原因には、「神経疾患」と「整形疾患」があります。神経疾患である場合には、脊髄や脳に問題がある可能性があり、整形疾患であれば、骨や筋肉に問題がある可能性があります。
愛犬が腰を痛がっているときは、早急に動物病院で診てもらってくださいね。
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