猫ベッドの置き場所選びでいちばん大切なのは、愛猫自身が気に入ってくれることです。たとえどんなに優れた商品で、飼い主さんにとって都合のよい場所であっても、気に入らなければ、猫は平気でそっぽを向きます。今回、紹介する3つのスポットを参考に、愛猫にふさわしい寝床をつくってあげてください。
1.静かで落ち着けるところ
猫が好むのは、静かで落ち着けるスペースです。寝床に関しても同じで、家族が頻繁に出入りしたり、テレビの音がうるさかったり、騒々しい場所は避ける傾向があります。
猫にとって睡眠時は、無防備になる瞬間です。安心と安全の確保がいちばん最優先されます。野生時代にさかのぼれば、外敵から身を守るため、狭くて暗いところ(木の洞穴や岩場の隙間)を好んで寝床に選んでいました。飼い猫になった今も基本的な習性は受け継がれています。
猫ベッドの置き場所としてふさわしいのは、目立ちにくい部屋の隅っこやソファーなどのインテリアの下です。かわいい寝顔を見たいからと言って、ドア付近や生活導線上に置くのはやめておきましょう。
また、地震に備えて、安全面にもこだわり、落ちてきたら危険なものをまわりに置かないことも大切です。
猫は一日で14~16時間ぐらい眠ると言われています。一生の割合で計算すると、実に3分の2ほどです。十分な睡眠は成長ホルモンの分泌をうながし、免疫力向上にもつながります。愛猫の健康維持には質の良い睡眠が欠かせません。
2.窓際
日頃から愛猫を観察していると、お気に入りの場所がいろいろとあるはずです。なかでも、窓際が好きな子は多いでしょう。過ごしやすい季節、あるいはよく晴れた冬には日なたぼっこもできるので、窓際は人気スポットです。おまけに外の様子もゆったり見学できます。
普通に猫ベッドを置くのもいいですが、最近ちまたで評判の「ウィンドウ・ベッド」を試してみるのもいかもしれません。
「ウィンドウ・ベッド」とは、吸盤で取りつけるお昼寝用の便利グッズです。お気に入りの窓際で宙に浮いたまま、外を眺められるうえに、眠たくなったらいつでも寝落ちできます。
ただ気をつけたいのは、落下と火災の危険性があることです。吸盤の吸着力が弱いと、寝ている間に愛猫ごと落下しかねません。
一方、収れん火災は、透明な凸レンズ状の素材(吸盤やクリアボウルなど)に太陽光が一点に集まることで火事が発生します。製品の安全性を確かめたうえで、実際に導入してください。
猫は、季節や天候に合わせて、寝る場所をコロコロ変えます。理想的なのは、複数の寝床を用意してあげることです。
3.高いところ
猫は高いところが大好きです。高所に身を置けば、まわりを簡単に見渡せるので、外敵や獲物の接近にも素早く気づけます。自分の縄張りをチェックする意味でも、非常に重宝する場所です。
おうちの中で言うと、キャットタワーや家具の上などが該当します。高所好きの猫にとっては絶好の寝床です。ひとつ注意したいのは、安全性の確認。高いところに猫ベッドを置く場合は、落下しないようにしっかりと固定してください。快適な居心地は確かな安全から始まります。
猫の睡眠で特徴的なのは、ほとんどが眠りの浅い「レム睡眠」であることです。深い眠り、つまり、「ノンレム睡眠」は1回につき約7分、一日の合計で言うと、1時間程度にしか過ぎません。浅い眠りが大半を占めるのは、たとえば外敵に襲われたとき、すぐに行動に移せるからです。
まとめ
質の良い睡眠は、愛猫の健康には欠かせない条件です。快適に眠るためには、素材や形、サイズだけでなく、猫ベッドの置き場所にも気を配る必要があります。
配置場所のポイントは、「静かで落ち着ける」「高いところ」「お気に入りの場所」の3つです。
また、猫ベッドを置く際は、危険物や落下事故の可能性がないか、しっかり見極めたうえで最適な場所を選んでみてください。
関連記事
・イタズラ後『速攻で逃走する猫』を追いかけたら…"理不尽"すぎる『逆ギレ』に1.4万再生「悪いことしたにゃん…からのw」「反則w」
・猫の留守番中に『ばあば』が現れた結果…"健気な姿"に思わず涙してしまうと41万7000再生の反響「抱きしめたくなった」の声
・猫が寂しかった時にする5つのサイン
・猫が心を許した人にだけする仕草5つ
・猫が鼻を「フンフン」鳴らす理由と注意すべきこと