ロシアと中国を結ぶ“世界最長”の天然ガスパイプライン「シベリアの力」の工事が完了したと、中国メディアが報じました。
中国国営の中央テレビなどによりますと、工事が完了したのは、ロシア極東から中国に天然ガスを送るパイプライン「シベリアの力」です。
「シベリアの力」は、中国では5年前から東北部の一部区間で供給が始まり、今回、上海まで結ぶルートの工事が終了し、試運転前の最終準備段階に入ったということです。
中国国内での全長は5111キロに及ぶ「世界最長の天然ガスパイプライン」で、供給が始まると年間1億3000万世帯のガス需要を満たすことができるとしています。
ロシアはウクライナへの軍事侵攻で西側諸国からの制裁が続く中、去年は中国への天然ガスの輸出を前年比60%増と急速に拡大させていて、今後、このパイプラインの完成により、さらに輸出が増加する可能性があります。