世界文化遺産の登録を目指す新潟県の「佐渡島の金山」について、ユネスコの諮問機関が追加情報を求める勧告を出したことを受け、地元からは戸惑いの声が上がっています。
【写真を見る】「佐渡島の金山」の地元は戸惑いの声 ユネスコの諮問機関イコモスから追加情報を求める勧告
ユネスコの諮問機関イコモスは勧告の中で、推薦資産の範囲の修正や保護措置の強化などを求めています。
「登録」の勧告を期待していた地元・佐渡市では…
佐渡を世界遺産にする会 中野洸 会長
「期待していたんですけど、きのうの発表を聞いて残念だという気持ち」
佐渡市民
「ずっと期待していますよ、本当に。今年こそは絶対に(世界遺産に)なってほしい」
新潟県は、「勧告を真摯に受け止め、国や佐渡市と連携して、世界遺産委員会での登録を目指す」としています。
林芳正 官房長官
「世界遺産登録を考慮するに値する価値があると認められたものと受け止めておりますが、一方で記載に向けたいくつかの指摘があったところであります。登録実現に向けて何が最も効果的かという観点から総合的に検討を行い、政府一丸となって対応してまいります」
林官房長官はこのように述べた上で、朝鮮半島出身者が強制労働させられた場所だと主張し、世界文化遺産の推薦に反発する韓国と「誠実かつ、不断に丁寧な議論を行っていく」考えを示しました。