「母の愛」は炎より強い!全身やけどを負って子猫を助け、伝説になった母猫 米国

2024-06-10 06:00

火災に巻き込まれ、燃えるガレージに何度も走って5匹の子猫を運び出した野良の母猫。自身は大やけどをしてしまいました。治療を終え、飼い猫となった12年後に病気で亡くなった猫ですが、その勇気はいまも人々の感動を呼んでいます。

火の中から子猫を運び出した母猫

消火作業中の消防士に抱かれる子猫

画像はイメージです

1996年3月30日、ニューヨーク州ブルックリンにあった空きガレージから、原因不明の出火があり、消防隊が駆けつけました。

このとき消防隊員は、野良猫が1匹ずつ子猫をくわえて燃えるガレージから運び出す姿を目撃しています。この猫はのちにScarlettと名づけられました。

一度に1匹しか運べないため、Scarlettは何度も煙のたちこめた燃え盛る建物の中に飛び込んでいき、愛するわが子たち5匹を次々に助け出したのです。

どんなに熱く苦しかったことでしょうか。この母猫の愛情と献身は見事なものです。

Scarlettのまぶたは腫れ上がり、耳や肉球は焼けただれ、顔の毛はほとんど燃えつきて禿げた状態だったといいます。

体中に重度のヤケドを負っていましたが、すべての子猫を安全な場所に運び終えました。目が見えなくなったために鼻先で子猫たちが無事なのを確認した後、力尽きたかのように気を失ってしまいました。

重症のやけどを治療

子猫をくわえて運ぶ母猫

画像はイメージです

さっそくScarlettと子猫たちは保護団体「North Shore Animal League America」に運ばれました。ここでやけどと煙を吸ったことによる炎症の治療を受け、酸素吸入マスクをつけられて集中治療室に隔離されました。

Scarlettの目は大きく腫れていただけでなく、両耳はひどいやけどのため形がなくなっていました。肉球も焦げて皮膚がはがれ、体毛もすっかり焼けていました。

その後Scarlettはこの施設にとどまって、ケガと心雑音の治療を続けたのです。

残念ながら、1匹の子猫は感染症のため1ヵ月後に亡くなってしまいました。しかし残った4匹の子猫たちは、3ヵ月に及ぶ治療の結果、健康を回復することができたのです。そして、母子はそれぞれ飼い主を探してもらうことになりました。

勇気をたたえて賞を創設

甘える猫

画像はイメージです

この美談は国際的にも関心を集め、母猫には7000通を超える里親希望者があったといいます。そしてScarlettを迎えたのはWellensさん一家でした。家族は長年この猫にたっぷりの愛情を注いで育ててくれました。

Scarlettはその後も世間の注目を集め続けました。さまざまな報道機関がニュースを報道し、タレントのOprah Winfreyさんもこの猫の「大ファン」だと公言しています。

残念ながら、2007年に13歳になったScarlettは手術の不可能な重いリンパ腫と診断されました。数ヵ月にわたる化学療法の末、家族は「最愛の猫が苦しむ姿を見られない」として、安楽死させる苦渋の決断をしました。2008年10月のことです。

その後「North Shore Animal League America」は、この猫の偉大な勇気をたたえて「Scarlett賞」を創設。自分の命を顧みずに勇敢な行動を取った動物に授与したそうです。

出典:Scarlett, a story of devotion and courage

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