『犬の田舎暮らし・都会暮らしの違い』についてまとめました。田舎暮らしも都会暮らしも経験した私が感じた犬との暮らしの違いと、移住する際に押さえておきたいポイントを解説します。
犬の「田舎暮らし・都会暮らし」の違い
犬にとっては田舎暮らしも都会暮らしも違いはなく、大好きな飼い主さんと一緒に暮らせるならどこでも「住めば都」なのだと思います。
しかし、飼い主側にとってはいろいろな意味でその違いを実感せざるを得ないことも。
そこで今回は、犬の「田舎暮らし・都会暮らし」の違いについて解説します。田舎暮らしと都会暮らしで、犬にとってはどのようなな違いがあるのでしょうか。
1.深夜や休日の緊急時の違い
緊急時、田舎暮らしでは、診察してもらえる動物病院を探すのが困難な場合があります。『当院にカルテのある急患のみ受け付けます』という病院がほとんどです。
それでも、自宅兼動物病院といった場合では獣医師(院長)と電話が繋がりやすいですが、自宅と動物病院が別である場合では電話をかけても「本日の診療は終了しました」とアナウンスが流れます。
緊急時、都会暮らしでは、診察してもらえる動物病院が見つかりやすいです。夜間救急の動物医療センターがあります。夜間診療のみの動物病院もありますし、24時間診療の動物病院もあります。
電車やバスの営業が終わっている場合、自家用車やタクシーを使って行く必要がありますが、徒歩圏内でも見つけることができる場合があります。どんなに遠くても診てもらえる動物病院があるというだけで安心できますよね。
移住する際は、近所にある動物病院を全てチェックしておくとよいと思います。愛犬に持病があるのであれば、その病気に特化した動物病院や獣医師の有無まで確認するとよいでしょう。
2.住まい環境の違い
田舎暮らしでは、庭付きの一軒家(持ち家)に暮らす犬がほとんどです。賃貸である場合もありますが、「庭付きの一軒家」という理想を叶えやすいのです。
都会暮らしでは、マンションやアパートに暮らす犬がほとんどです。庭がない分、近所に通いやすいドッグランがある、というのが都会ならでは、です。
田舎暮らしでは、犬同伴を前提としたドッグカフェなどのお店がありません。犬同伴OKのお店も少なく、ホームセンターくらいでしょうか。そのためか、車で待たされている犬をよく見かけます。
都会暮らしでは、犬同伴を前提としたドッグカフェやペットショップなどのお店が点々と連なり、犬同伴OKの飲食店や施設も多く立ち並んでいます。飼い主と愛犬が一緒にお出かけしやすいです。
田舎暮らしでは、お散歩中の排気ガスが少ないです。夜はネオンもありませんし、騒音もありません。田畑の多い田舎では、夜に大量のカエルが鳴くことがあります。
都会暮らしでは、どこを歩いても排気ガスが気になります。夜になってもネオンが輝き、音も鳴りやまないでしょう。
移住する際は、まずはペット可の賃貸を探すことから始めるのではないでしょうか。ペット可の家が見つかったら、どのような環境なのか、昼にも夜にも訪れてみるとよいと思います。
3.出会う他人や他犬の数の違い
田舎暮らしでは、お散歩中などに出会う他人や他犬の数が少ないです。他人や他犬との出会いは、愛犬の社会化のためにも必要不可欠であるため、人慣れや犬慣れが進まないことがあります。
都会暮らしでは、お散歩中などに出会う他人や他犬の数が圧倒的に多いです。珍しい犬種と出会うこともあるでしょう。夜間にもお散歩をする犬や飼い主が多く、遅い時間のお散歩もしやすいのではないでしょうか。
その分、車やバイクや自転車とすれ違う数にも大差が生じます。少ない田舎の方が安全ということではありません。お散歩は常に危険と隣り合わせであるということを理解するべきです。
移住する際は、お散歩コースとなるであろう場所を実際に愛犬と一緒に歩いてみるとよいと思います。どんな犬と飼い主がお散歩しているのか、挨拶をしたり、声をかけたりするのもよいでしょう。
4.野生動物や虫の数の違い
田舎暮らしでは、野生動物に遭遇しやすいです。アナグマ、イノシシ、シカ、タヌキ、イタチ、サル、ウサギなどでしょうか。地域によっては、クマに遭遇することもあります。
そして、草むらや空き地や空き家が多い分、蚊やマダニなどの虫も多いです。野生動物が多い分、ノミも多いのではないでしょうか。
都会暮らしでは、野生動物との遭遇は少ないです。その分、もしも野生動物と出会ってしまったら…ということを考え、対処法を知っておくべきです。
草むらや空き地や空き家が少ない分、蚊やマダニなどの虫も少ないです。タワーマンションなど、高層階に暮らす場合、自宅の室内に蚊や虫が侵入することも少ないのではないでしょうか。
移住する際は、どのような野生動物が暮らしているのか、自治体のホームページなどから確認してみましょう。
まとめ
犬の田舎暮らし・都会暮らしの違いを4つ解説しました。
- 深夜や休日の緊急時の違い
- 住まい環境の違い
- 出会う他人や他犬の数の違い
- 野生動物や虫の数の違い
どちらの方が暮らしやすいか、どちらの方が良いかと聞かれると、正直分かりません。
田舎の方が犬がのびのびと暮らせるかなと思うこともあれば、医療を考えると都会の方がいいなと思うこともあります。
どちらにも暮らしてみましたが、どちらにもメリットとデメリットが存在します。どこに暮らすとしても、結局はその土地への適応力が大事なのかなと思います。
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