自動運転社会の実現に向け、NEXCO中日本やKDDIなどが高速道路上でのトラブルなどを想定した自動運転の実証実験を公開しました。
トラブルによって高速道路で動かなくなってしまった自動運転の車。このままでは追突される危険があるため、故障の情報を発信します。
道路管理者は情報を受け、運転シミュレーターを車に接続させ、人の遠隔操作で路肩に退避させたのち、自動運転のシステムが整うと再び自動運転に切り替えました。
静岡県内で建設中の新東名高速道路で公開された実験ではほかにも、故障した車が高速道路に設置されたアンテナを介して、自動運転のトラックに故障情報を発信。
情報を受けたトラックが車線変更と減速を行う実験も行われました。
高速道路は一般道と比べて速度が速く、停止までに必要な距離が長いため、トラブルをいち早く把握し、危険を回避することが必要で、こうした道路と車をつなぐ通信が重要だといいます。
自動運転の普及で交通事故や渋滞の減少、物流の人手不足の解消が期待されていて、政府も今年度中に、高速道路に自動運転トラック用のレーンを設置して実証実験を行う予定です。