犬が部屋を荒らす『3つの理由』主な原因や問題行動をやめさせるためにできることまで

2024-06-25 17:00

日ごろは良い子にしている犬でも、お留守番をさせたりちょっと目を離したりした隙に、部屋をめちゃめちゃに荒らすようないたずらをすることもあります。そこで今回は、犬が部屋を荒らす理由について解説します。

犬が部屋を荒らす理由

いたずら後に叱られる犬

今までとても良い子に過ごしていた愛犬が、お留守番中等に突然部屋を荒らして驚くことがあります。

しかしそんなことをしてしまうのには、必ずなにかしらの理由が存在します。

そこで今回は、犬が部屋を荒らす理由について解説します。「うちの子はしないはず」という場合でも、いざというときのためにぜひ確認しておきましょう。

1.不安感によるストレスから

犬は基本的に群れの生活を好む生き物です。そのため、普段は家族が見えるところにいたり家の中にいることが分かっていることで気持ちが安定していても、留守番をさせられたり無視されたりすることで、非常に強いストレスを感じてしまいます。

そしてこのストレスのはけ口が、「部屋を荒らす行動」につながるのです。

この不安によって問題行動が起こるパターンは多く、特に飼い主と離れることで強い不安を感じ、長時間吠え続けたり破壊行動を起こしたりする犬もたくさんいるようです。

犬がこのような状態になることを「分離不安症」といい、犬を飼っている人の悩みの種になっていることがあります。

2.運動不足や刺激の少なさ

犬の運動については、個体によって要求レベルが様々です。

小型犬ですとそれほど長い時間の散歩は不要と言われることもありますが、運動以外にも外の景色やにおいなどによる刺激で脳を活性化させる効果もあるので、どんな犬であってもできるだけたくさん散歩をしてあげましょう。

散歩が不足して運動不足になったり、毎日刺激が少ない退屈な生活をしていたりいると、犬は遊びの感覚でいたずらを始めてしまいます。

さらに、いたずらが見つかって飼い主さんに叱られることを「構ってもらえている」と勘違いしてエスカレートすることもあるようです。

また、いたずらについては、好奇心旺盛な子犬期の方によく見られます。こちらは退屈であったり、体のエネルギーの発散をさせたかったり、善悪の区別がついていなかったりすることから起こります。

3.手の届くところに興味深いものがあるから

犬は好奇心が旺盛で、知らないにおい、見たことがないもの、などに対してはそれが何なのか知りたい、確かめたいと思うようです。そのため、飼い主さんが買ってきた新しい衣類や普段は買わないようなパッケージのものなどがあると、それが何なのか確かめたくなります。

それらを犬が自由に入ることができる部屋や、場所に置いておくと、犬は「においを嗅ぎたい」「よく見て確かめたい」「歯ざわりで確かめたい」という欲求が高まり、結果としてそれらを噛んでしまったりすることがあります。

また「モノ」以外にも、窓辺から変わったものが通り過ぎて行ったのを見れば、それが何なのか気になってしまうでしょう。その結果、追いかけられないストレスを発散させるために手近なものに八つ当たりしたり、自分の視界を邪魔するカーテンなどを排除しようとしたりする行動に繋がります。

問題行動をやめさせるためにできること

家族と遊ぶ白い犬

家族が家にいるときであれば適切なタイミングで声をかけ、いたずらをやめさせることができます。しかし、留守番をしている時は声をかけることができず、帰宅したときには既に大惨事…ということもあります。

留守番中にできる対応策としては、興味を引きそうなもの、簡単に壊せるものなどを徹底的に隠すことが有効です。見えなければ犬の興味を引きませんし、手が届かなければいたずらもできません。

その代わり、噛んでも良いおもちゃを与えたり、安心できるハウスを与えたりして、愛犬がゆっくりすごせるスペースを作ってあげるのも良いでしょう。

また、留守番をさせる前にはたっぷり運動をさせたりしっかり遊んであげることで、疲れさせておくというのも有効です。ストレス発散して適度な疲れがある状態なら、犬は留守番の最中にいたずらをする気もないまま寝て待っていてくれることでしょう。

そしてその留守番ですが、いきなり長時間のお留守番をさせないようにしましょう。

ずっと一緒の家族が急にいなくなれば、犬も混乱して当たり前です。最初はほんの短時間からはじめ、少しずつ時間を長くすることで、犬も留守番について慣れていくことができます。

まとめ

ぬいぐるみをぼろぼろにした二匹の犬

犬の問題行動は、子犬期のトラブル以外は、ほとんどが犬の不安感からくるものです。

犬が不安やストレスをためすぎると、いたずらや破壊行動だけではなく、飼い主に対する信頼もなくなってしまう結果になることもあります。

飼い主は愛犬の問題行動をそのまま放置せず、犬とのコミュニケーションをしっかりとりつつ、愛犬の不安感やストレスを軽減できるようにしてあげましょう。

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