“安心安全”のクリクラが伝授!梅雨時期の衛生管理とは?

2024-06-26 15:30

宅配水「クリクラ」を提供する株式会社ナックは6月20日(木)に『クリクラ×環境衛生の専門家から学ぶウォーターサーバー梅雨の衛生対策説明会』を開催しました。”安心安全”のクリクラより衛生管理の重要性が語られる会となりました。

熱中症警報も出始めたりと、夏本番目前を感じるような気候になってきました。湿気が特に気になる梅雨時期に、改めて衛生管理について見つめ直してみませんか。

クリクラが守る“安心安全”

株式会社ナック 取締役専務執行役員 クリクラビジネスカンパニー代表 川上裕也氏

1971年に株式会社ダスキンのフランチャイズ加盟店として創業して以来、暮らしのお役立ちを軸として 積極的な事業領域の拡大を行っている株式会社ナック。現在は、自社ブランドである宅配水事業を中心に、 レンタル事業・建築コンサルティング事業・住宅事業・医療健康事業の5つの事業を展開しています。

4月より新たにカンパニー代表に就任した川上氏は、第1部でウォーターサーバー市場の概況とクリクラの取り組みにについて説明しました。
2011年の東日本大震災を機に市場が急成長し、ウォーターサーバー利用者は2023年度で524万件に達しています。この成長の背景には、クリクラが提供する“安心安全”が大きな理由となっています。

ウォーターサーバーには水道蛇口から自動給水される直結型や、自分で水を注ぐ浄水型など消費者の選択肢も増えていますが、一部の業者には衛生面や環境面での課題も残っています。日本宅配水サーバー協会の水晶にもかかわらず、義務として守られていない現状があり、クリクラはこの点に特に注意を払っています。

クリクラは業界最大級のR&Dセンター(クリクラ中央研究所)を持ち、ボトル検査・微生物の検査・官能検査・サーバー検査の4つの専門分野を充実させています。また全国各地へのメンテナンスセンター配置し、毎年サーバー交換を確実に行っているとのことでした。これらの取り組みには多くの人員やコストがかかりますが、メンテナンスの徹底が“安心安全”を提供するための鍵となっています。

環境問題への取り組みとしては、ノンフロンの冷媒機能を使用し、地球温暖化への影響を約1/400まで抑えています。また宅配水で利用するボトルは「リターナブルボトル」を採用し、回収してきちんと洗浄することで5〜10年程使い続けることができ、ペットボトル削減にも貢献しています。使用済みのボトルはリサイクルされ、ボールペンや定規として再利用されています。

そしてクリクラは業界初のエコマークも取得し、これにより“安心安全”の取り組みを顧客にアピールしています。川上氏は「クリクラは安心安全を第一にお客様に訴求しながら利用いただいているということで、今後もここは確実に継続したいと思っております」と今後の展望について語りました。

衛生管理の状況と適切な対策

麻布大学 教授 生命・環境科学部 臨床検査技術学科 古畑勝則氏

第2部では微生物を専門とする古畑教授がウォーターサーバーの衛生管理の現状と改善方法について、微生物の特性や実験結果を交えて説明しました。

まず、微生物は目に見えず、湿潤な環境で増殖するが、乾燥した状態では増えないことを確認しました。水分があるという条件さえ満たしてなければ微生物が増えるということは起こらないということです。食中毒を引き起こす病原性微生物は一部であり、普段触れるのは無害な微生物です。
「私たちはそういった微生物ともう常に暮らしているわけです。微生物も生きて、わたしたちも生活していきます。ですが、私たちにとって特に健康を害するような影響は全くないですね」と述べました。

次に、手洗いの重要性に触れ、「コロナ以来、一生懸命手を洗っていただいていると思いますが、結論から言うと、手に微生物が全くいないという人は絶対にいません。誰でもたくさんの微生物を皆さん持ってらっしゃいます」と実験結果を示し、手指に付着する微生物の存在を説明しました。

水道水については、日本の水道は戦後以来完璧に衛生管理されており、消毒により安全性が確保されている日本の水道は最たるものだと説明しました
続けて、意外と混同して使われることの多い「消毒」と「滅菌」の違いにも触れ、水道水は消毒されているもので、私たちができるのは「消毒」であり、家庭で滅菌は難しいと述べました。我々が普段口にしている水道水は安全でありながらも、見ることのできない数多くの微生物は存在しています。

微生物が形成する「バイオフィルム」にも言及し、特に水回りで発生しやすいと説明しました。台所のとシンクや排水溝、洗面台の部分ができやすく、毎日使用することを考えるといつも水分のある状態が続き、完全には乾かないことが原因のようです。例えば、洗面所のコップは完全に乾燥せず、微生物が増殖してバイオフィルムが形成されるといいます。

本題であるウォーターサーバーについては、使用できる水が水道水とは異なるというのが現実としてあるが、法規制や管轄する省庁がないことが課題とされています。
実際のウォーターサーバーの水質検査結果をもとに、使い切ったからボトル回収して再利用する従来型の「リターナブル方式」、使用後のボトルを家庭で廃棄する次世代型の「ワンウェイ方式」、箱の中に袋が入っていて簡単にセットできる「バッグインボックス方式」方式の3つの供給方式を比較しました。最も基準を超過することが多いのはワンウェイ方式で、天然水の汚染率が高いことがわかりました。
また実際にウォーターサーバー水から出てくる種類の菌を確認すると、通常の水にいるような特別なにか問題があるものではない種類であることがわかりましたが、「緑膿菌」の存在も確認されました。緑膿菌は臨床的にも決して病原性の強くないと考えられています。

「ウォーターサーバーの蛇口から逆流して空気中の汚染微生物が入っているのでは」と言われることも多いようですが、そこに関してはあまり考えにくいそうです。ウォーターサーバー水から出てくる菌の種類を見てみると、ほとんどが通常の水にいる種類で空気中にいる種類とは異なるのだそう。
ただ使用しているサーバー内部に何らかの反響で菌の増加が起きると、結果としてバイオフィルムの住処を作ってしまうということのはありえるそう。そのためウォーターサーバー内部での菌の増殖を防ぐためには、バイオフィルムの除去が重要です。ウォーターサーバーの使用を続けるためには、適切な対策や管理が必要であると述べました。

最後に「私が知る限り、ウォーターサーバーが原因でどうこうという記事はありませんよね。ウォーターサーバーが原因で問題が生じたという明確なことは一点もないと私は思っています。今後もそういうことがないように、きちんと安心安全を担保しながら継続的に使っていただくのが一番いいのではないでしょうか」と締めました。

汚れの事例やメンテナンスの取り組み

株式会社ナック クリクラ中央研究所 研究員 小林麻比氏

第3部では研究員の小林氏がクリクラが実施しているウォーターサーバーの衛生管理についてご説明しました。
クリクラでは、年に一度のサーバー定期メンテナンスを行っています。自社配送により、1000人のスタッフが1年使用したサーバーを回収し、メンテナンス後のサーバーへ交換することで、衛生管理を徹底しています。
メンテナンス内容には、パーツの分解洗浄やサーバー本体の内外の洗浄が含まれており、特に分解や内側の洗浄が重要なポイントとのこと。また同時に動作確認も併せて実施されています。

特にサーバーの汚れやすい箇所として、コック・冷水パイプ・ボトルの差込口・冷水タンク内の4点が挙げられ、それぞれクリクラが行っている対策とともに汚れの事例が紹介されました。

水が出てくる先端部分「コック」

コックの汚れは主に下側に付着し、コーヒーやカップラーメンに注ぐ際に飛び跳ねたものが原因です。利用者は下からコックを覗くことは少なく、汚れに気づかないことが多いです。クリクラでは、メンテナンス時にコックを新品に交換しています。

コックに繋がっている「冷水パイプ」

コックに繋がるパイプには、綿棒で拭き取ってみると糸を引いているのが見えます。こちらが古畑教授も説明していたバイオフィルムであり、バイオフィルムによるヌメリや汚れが発生します。バイオフィルムは固体表面に付着して増えて大きくなっていくという特性があるため、こういったパイプの内側にくっついてしまうことがあります。メンテナンスでは、しっかりとブラシを使って物理的に汚れを掻き出し除去しています。

サーバーボトルの「差込口」

ボトルを差し込む差込口は溝になっており、水が溜まりやすいです。ボトルを抜き差しする際に水分が溜まり、バイオフィルムが発生する可能性があります。こちらのパーツもメンテナンス時にはきちんと分解・洗浄を行います。

入った水が冷やされる「冷水タンク内」

名前の通り、水が入って冷やされているタンクで、内部にも汚れが付着します。メンテナンスでは汚れの拭き取りや専用の除菌液を使用して除菌を実施しています。

またこれまで紹介した見える汚れのほか、クリクラのメンテナンスでは見えない微生物の汚れも取り除かれます。
例えば、冷水タンク内を拭き取った綿棒に付着した菌をもとに実施した拭き取り検査では、メンテナンス後の乾燥により菌数が大幅に減少したことがわかりました。冷水パイプは冷水タンク内とは少し違う結果になったものの、乾燥することで菌数の減少がみられました。
また、冷水コックから採取した水中の菌数を調査すると、メンテナンス直後は乾燥の有無にかかわらず菌数が減少していましたが、2週間後には乾燥していない方で菌数が増加しました。乾燥した方は2週間経過しても菌数はメンテナンス直後のままの衛生状態を保つことができていたということがわかりました。

クリクラでは、これらの研究結果を現場に導入し、より良い衛生状態を保つための努力を続けています。しかし「クリクラのメンテナンスはこのようにやっているというお話をさせていただいたのですが、私たちとして特に重要だと思っているのがお客さまのお手入れです。1年間使ってもらうものなので、お手入れをきちんとしてもらわないとどんなにメンテナンスで綺麗な状態で提供したとしてもどんどん菌数が増えて汚れてしまいます。なので、お手入れの方を特に重要ですということも伝えていっております」と強調しています。

私たちが普段飲む水には多くの微生物が含まれていますが、適切な管理を行えば安心して利用できます。特に梅雨時期には湿気が気になるので、濡らしたままにしないよう心掛け、快適な夏を迎えられるよう少しずつ準備していきましょう。

「クリクラ」公式ホームページ:https://www.crecla.jp/

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