犬がする「うんち・おしっこ」で体調を見極めるコツをご紹介します。健康的な排泄物の特徴や、異変がある時に考えられる病気も解説しますので、参考にしてくださいね。
犬の「うんち・おしっこ」は健康のバロメーター!
あなたは愛犬のうんちやおしっこを毎日チェックしていますか?
犬の排泄物には健康状態があらわれやすいため、毎日欠かさずチェックするのがオススメです。本能的に体調不良を隠そうとする犬達の健康状態を知るために、うんち・おしっこは重要なバロメーターとなります。
「汚い、臭い」と言ってあまり観察せずに処理をしていると、愛犬の体の異変に気づくのが遅れてしまうかもしれません。
犬の排泄物は、普段元気な時にどんな色や形をしているか把握しておき、もし異変があれば犬の体調を気にするようにしましょう。
犬がする「うんち・おしっこ」で体調を見極めるコツ
犬の排泄物で体調を見極めるためには、「うんち・おしっこ」それぞれで次のような点をチェックしましょう。
うんちの色
犬のうんちの色は茶褐色〜こげ茶色が理想的ですが、いつもと違う色をしている場合は次のような体調不良の可能性があります。
- 白いうんち:細菌感染、膵臓のトラブル
- タール状の黒いうんち:腸内での出血
- 緑色のうんち:消化不良
うんちの硬さ、形状
犬のうんちは、俵状で処理をする時に地面に跡が残らない程度の水分量が理想的です。その他の硬さや形状のうんちをする犬は、次のような体調不良を抱えている可能性があります。
- カチカチ、ころころのうんち:便秘、脱水症状、腸閉塞など
- 下痢:腸炎など腸のトラブル、ストレスなど
- 細すぎるうんち:消化機能の低下や腸閉塞、栄養失調など
おしっこの色
犬のおしっこの色は、飼い主が変化に気づきにくい傾向にあります。ペットシーツや散歩中にする愛犬のおしっこも、しっかり確認するようにしましょう。
体調が悪い時の犬のおしっこの色、原因となる主な病気は以下のとおりです。
- 赤色、薄いピンクのおしっこ:感染症や尿路結石による血尿
- 茶褐色~オレンジのおしっこ:肝臓疾患、脱水、発熱など
- 無色透明のおしっこ:腎不全、糖尿病、クッシング症候群など
- 緑色、白色おしっこ:細菌感染
- キラキラしているおしっこ:尿路結石症
おしっこの頻度や量
犬のおしっこの頻度や量が普段より多かったり、逆に少ない場合も要注意です。それぞれ次のような病気の可能性があります。
頻度や量が多い・・・糖尿病、腎臓病、子宮蓄膿症など
頻度や量が少ない・・・脱水、膀胱炎、前立腺肥大症、尿路結石症など
犬の健康的な排泄物の特徴
犬がする「うんち・おしっこ」で犬の健康状態を知るためには、そもそも健康的な排泄物の特徴を知っておく必要があります。
健康的な犬のうんちには、以下のような特徴があります。
- 色:茶褐色~こげ茶
- 形や太さ:太すぎず、細すぎず、俵状
- 硬さ:処理時に地面に跡がほとんどつかない硬さ
- 臭い:普段と同じであればOK
うんちは犬が食べた物によって色や臭いが変化しますので、何を食べさせたかは覚えておくようにしましょう。
また、健康的な犬のおしっこには次のような特徴があります。
- 色:淡い黄色~濃い黄色
- 量:体重1kgの犬で1日に20~45ml程度
- 頻度:子犬6回~7回、成犬3回~5回程度
犬が睡眠から起きた直後のおしっこは濃度が高く色が濃くなるなど、犬の状態によっておしっこも変化します。飲ませた水の量、前回のおしっこはいつしたのかなど、把握しておきましょう。
まとめ
犬がする「うんち・おしっこ」は健康のバロメーターとしてしっかりチェックしましょう。
普段と違う排泄物をしている時は、犬の体に重い病気が隠れている場合もあります。もし異変があれば早めにかかりつけの獣医師に相談し、適切な治療を受けてください。
うんち・おしっこの変化にすぐに気づけるように、普段から愛犬のトイレを観察する習慣をつけてくださいね。
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