実は、飼い主さんの愛情をたっぷり受けて育った猫と、愛情が不足している猫では表情や行動に差があるんです。今回は「愛情をたっぷり注がれた猫」にスポットを当てて、4つの特徴を紹介します。
1.問題行動が少なく育てやすい
愛情を注がれている猫は攻撃的な行動、トイレ以外での排泄(粗相)、物を壊すなどの問題行動が少ないと言われています。
飼い主さんといっしょに遊んだり、トイレが常にきれいに保たれていたり、空腹を満たせるだけの十分なご飯がもらえたりと、常に満ち足りた気持ちでいることが多いためです。
逆に言えば問題行動をする猫は、なにかに不満を抱えている可能性があるのかもしれません。そのような猫は、飼い主さんにとっても困りものでしょうし、どちらにとってもストレスの種にもなりかねません。
お互いのためにも愛猫の要求に耳を傾け、しっかりと愛情を注いであげましょう。
2.自分からコミュニケーションを求める
愛情を注がれている猫は人を信頼していますし、いっしょに過ごすことが大好きです。そのため自分から人に近寄っていき、体をスリスリとこすりつけたり、鼻キスなど猫流のあいさつをしたりして、積極的にコミュニケーションをとります。
体をこすりつける行為は、猫にとってマーキングの意味もあり、自分の所有物であること主張する目的もあります。
飼い主さんを大切な存在だと思っているからこそのスキンシップです。飼い主さんといっしょにいて心地良い、安心できると思っている証拠とも言えるでしょう。
スリスリも鼻キスも日常的にたくさんの愛情を注がれている猫が大好きな相手に見せる行動です。
3.無防備な姿を見せてくれる
愛情をたっぷり注がれている猫は、人に対して必要以上に警戒をすることがありません。
とくに信頼を寄せている飼い主さんに対しては、ゴロンと仰向けになっておなかを見せる、背中を向けて座るなどの無防備な姿も見せてくれます。
一方で愛情を注がれていない猫は、飼い主さんを信用できず、常に気を張った状態で過ごしています。そのため無防備な姿を見せることはありません。大きなストレスを感じている可能性も高いでしょう。
愛猫が無防備な姿を見せてくれるというのは、飼い主さんからたくさんの愛情を受け、深い信頼関係があるからなのです。
4.表情がやわらかい
猫は愛情を注がれることで、表情が変わると言われています。
たとえば野良猫など外で暮らしている猫は、目が三角につり上がり、にらんでいるような怒っているような険しい表情の猫も少なくありません。
かわいい顔とは言えないかもしれませんが、外で暮らすことの厳しさが表情から感じ取れるでしょう。
そんな猫も、運よく保護されてずっとのおうちが見つかり、たっぷりの愛情を注がれると半年、1年と時間が経つにつれて、表情がやわらかくなっていく傾向があります。
猫によっては、お外時代の面影がなくなるほど表情が変化することも。
つまり愛情をしっかりと注がれている猫ほど、やわらかい表情をしていると言えます。
とはいえ、もともと険しい顔立ちの猫もいますので、あくまでも「傾向」として考えていただければと思います。
まとめ
愛情をたっぷり注がれている猫は、問題行動が少なく、人とのコミュニケーションが大好きな傾向があります。また人に対しての警戒心が少なく、表情がやわらかいという特徴も見られます。ストレスが少なく、のびのびと過ごしている証拠とも言えるでしょう。
猫に愛情を伝えるには、自由気ままな猫のペースを守り、遊びなどの誘いにはできる限り応えてあげる、食事やトイレなどの身の回りのお世話を積極的におこなうのがおすすめです。
そしてなによりも大切なのは「猫が嫌がることをしない」ということです。
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