■MLB フィリーズ 5ー1 ドジャース(日本時間12日 ペンシルベニア州フィラデルフィア、シチズンズバンク・パーク)
ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのフィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。この日は4打数無安打で5試合ぶりにノーヒット。打率は.317から.314に。
日本人初となる“メジャー通算200号”と日本人最長の5試合連続盗塁に王手をかけていた大谷は、4試合連続ノーアーチで盗塁記録は今回は「4」で止まった。
ドジャースはナ・リーグ東地区首位のフィリーズに痛恨の3タテを食らい、4連敗を喫した(55勝39敗)。同一カード3連敗は5月25日~27日のレッズ戦以来、今季2度目。明日から敵地で前田健太(36)が所属するタイガースと、オールスター前最後の3連戦を迎える。
この日の大谷の第1打席は、今季すでに10勝に到達しメジャー通算100勝を挙げている剛腕A.ノラと初対戦。相手が得意とするナックルカーブにバットが空を切りカウント2-2とすると、5球目の高めストレートを振り抜いたが、打球は高く舞い上がり右飛に倒れる。
1点を追う2回は、M.ロハス(35)が二塁打で出塁すると下位打線がつないで1死満塁のチャンスに。ここで大谷の第2打席を迎え、一打逆転の絶好の場面。初球の内角ストレートを見送るとストライク判定で大谷も納得のいかない表情。2球目のナックルカーブを空振り追い込まれると、4球目の低く落ちるナックルカーブに空振り三振となり、敵地スタジアムは大歓声。続くW.スミス(29)も遊ゴロで満塁機を逃した。
2点を追う5回の第3打席は前のG.ラックス(26)がソロ本塁打で1点を返した場面。ノラのチェンジアップとナックルカーブで追い込まれると、4球目の高めストレートに空振り三振。この打席もノラを攻略できず。
ドジャースは山本由伸(25)をはじめT.グラスノー(30)、W.ビューラー(29)ら先発陣が離脱する中、昨季11勝のB.ミラー(25)も再調整でマイナー降格となり、投手陣は苦しい状況に。
この日は中継ぎのA.バンダ(30)が“オープナー”として初先発。1回は1死でT.ターナーの先制ソロ(9号)を打たれると、連打で2死一・二塁のピンチを招いたが後続を空振り三振。2回からはL.ナック(26)がマウンドへ。だが先頭のB.マーシュにソロ本塁打を浴び0-2。その後の満塁危機を凌ぐと、3回から3イニング続けて3者凡退。流れに乗りたいところだったが、6回に1死一塁から連続タイムリーを浴びて1-4と離され、A.ベシア(28)に交代となった。
大谷は3点を追う7回、2死一塁の場面で第4打席。前日空振り三振に仕留められたM.ストラームを相手に、3球目スライダーをバットを折りながら弾き返したが二ゴロに倒れ、後続につなげられず。
打線は8回に相手のエラーから1死満塁の絶好機につなげたが、M.ロハスが良い当たりもセカンドライナーで、二塁走者のT.ヘルナンデス(31)が戻れずダブルプレー。直後の8回裏は、4番手のR.ヤーブロー(32)がK.シュワーバーに2戦連発の特大19号を浴び1-5。
9回の打線は1死からC.テーラー(33)が四球で出塁したが、K.ヘルナンデス(32)が遊ゴロ併殺打で大谷の第5打席は回ってこずゲームセット。ドジャースはチャンスに得点を挙げられず、フィリーズに3連敗を喫した。