■MLB タイガース 11×ー9ドジャース(日本時間14日 ミシガン州デトロイト、コメリカ・パーク)
ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのタイガース戦に「1番・DH」で先発出場し、大谷は4打数2安打(1本塁打)2打点2四球1盗塁で打率は.314。6試合ぶりの29号で日本人選手初のメジャー通算200号を達成、今季35度目のマルチヒットもマークした。
前夜は土壇場での決勝タイムリーで勝利を呼び込んだ大谷、それでも得点圏打率がやや低いことについては「状況によりけりのバッティングはあると思うんですけど、打ててないのは自分のスキル不足というか、技術不足なんじゃないかと思っている」と語った。
ドジャースの投手陣が山本由伸(25)をはじめT.グラスノー(30)、W.ビューラー(29)ら先発陣が離脱する中、昨季11勝のB.ミラー(25)も再調整でマイナー降格、打撃陣ではM.ベッツ(31)、M.マンシー(33)、J.ヘイワード(34)が故障で離脱と投打の主力がいない状況。より少ない得点圏のチャンスをつかみたいところ。
1回、第1打席、タイガースの先発は今季メジャーデビューを果たしたK.モンテロ(24)、初対戦の投手相手に1球目は内角低め95マイル(153キロ)のストレートを見逃してストライク。そして、2球目、外角低め87マイル(140キロ)のチェンジアップを上手くバットに乗せてライト線へ今季4本目となるスリーベース。1回の先頭打者でしっかりとチャンスメイクした。その後、3番・F.フリーマン(34)のファーストゴロの間に大谷がホームを踏み、ドジャースが先制した。
1対2と逆転された3回、無死一塁での第2打席、1球目のナックルカーブを強振したが自打球が左足を直撃。「あー」と大きな声を上げて痛みに耐えた。そして、3球目にワイルドピッチで走者が得点圏に進んだ。しかし、カウント2-2からまたも大きく縦に割れるナックルカーブにタイミングが合わず空振り三振に倒れた。
2対2の同点で迎えた5回、先頭打者で迎えた第3打席、カウント1-0から85マイル(137キロ)のチェンジアップを完璧い捉えて、打球速度173.5キロ、飛距離113.6m、角度24度、完璧な6試合ぶりの29号ホームラン。日本人選手初のメジャー通算200号を達成。ベンチに戻るとバット、バッティンググラブを球団スタッフが預かるシーンも。またメジャーの歴史に名を刻んだ。
5対4と1点差に詰め寄られた6回、無死一、三塁で第4打席、タイガース2人目、左腕のJ.ウェンツ(26)と対戦。カウント0-1から87マイル(140キロ)のカットボールを捉えたが強烈なセカンドゴロ。大谷は全力疾走で1塁を駆け抜けてダブルプレーを阻止、3塁走者をホームに返した。
8回の第5打席、タイガース4人目、左腕のA.チェイフィン(34)から四球、そして、牽制球で誘い出されたが迷わず2塁へ、今季23個目の盗塁に成功させた。
ドジャースは9対4と5点リードで迎えた9回、5人目のR.バナスコ(25)が先頭打者から3連打を浴びて3失点、急遽、抑えのE.フィリップス(29)を投入したが2死からC.キース(22)に9号同点ツーラン。楽勝ムードが一転、9対9の同点に追いつかれ、延長戦に突入した。
タイブレークとなった延長10回、1死二塁で迎えた大谷の第6打席、タイガース6人目、W.ベスト(29)と対戦。タイガースベンチは申告敬遠。ここから1死満塁のチャンスを作ったが3番・フリーマン(34)がショートの好プレーで併殺打。得点を奪えなかった。
その裏、1死三塁からタイガースの途中出場の2番、昨季まで大谷と共にエンゼルスでプレーしていたG.ウルシェラ(32)が豪快な4号サヨナラ2ラン。ドジャースは9回に5点差を追いつかれて痛恨のサヨナラ負けを喫した。
大谷は4打数2安打(1本塁打)2打点2四球1盗塁で打率は.314。メジャー通算200号のメモリアルアーチに今季35度目のマルチヒットをマーク。大谷の先制、勝ち越し、追加点と要所に絡む活躍も、投手陣が踏ん張れずサヨナラ負けを喫した。