■MLB タイガース 4×ー3 ドジャース(日本時間15日 ミシガン州デトロイト、コメリカ・パーク)
ドジャースの大谷翔平(30)が敵地でのタイガース戦に“1番・DH”で出場し、4打数2安打で打率は.316。3年ぶりとなった前田健太(36)との対戦ではショートへの強襲ヒットを放つなど今季36度目のマルチヒットとなった。タイガースの前田は4回から中継ぎで登板。3回2/3、55球を投げて、被安打1、奪三振5、四死球0、失点0、本拠地のファンは大歓声を送り、先発復帰へ大きなアピールとなった。
前日は9回5点差を追いつかれて延長でサヨナラ負けを喫したドジャース。D.ロバーツ監督(52)は「我々は5点リードしていた。そんな試合で負けるなんて、言い訳にならない」と口数少なく語った。
前日は日本人選手初のメジャー通算200号を放った大谷は1回の第1打席、タイガース先発B.ブリスキー(26)と対戦。通算は2打数無安打2三振だったが1球目、外角低め96マイル(154キロ)をフルスイング。捉えたように見えたがややバットの先でセンターライナー。
この日のタイガースはオープナーとなり3回の第2打席はタイガース2人目、左腕のT.ホルトン(28)と対戦。カウント2-0から内角低め91マイル(146キロ)のシンカーをまたも捉えたが今度は角度が付かずにライトライナー。この日2打席とも良い当たりが野手の正面に飛んでしまった。
故障者が多く先発投手陣が苦しいドジャースはパイレーツからメジャー40人枠から外れたB.ハニーウェルJr(29)を獲得し、チームに合流後即先発。3回を投げて無失点と好投、ベンチでは大谷の横に座り、談笑する姿も見られた。
3対0とリードされたタイガースは4回から3人目として中継ぎに回った前田健太(36)が登板。先頭のA.パヘス(23)をサードゴロ、続くM.ロハス(35)を空振り三振、G.ラックス(26)をセンターフライと3者凡退に抑えた。
5回も前田は続投、8番・C.テイラー(33)、9番・J.アウトマン(27)と2者連続三振に打ち取って迎えるは1番・大谷。前田との約3年ぶりの対戦となった大谷の第3打席、カウント1-0からスプリットに空振り、そして、4球目、空振りしたスプリットをしっかりとらえてショート強襲のヒット、3試合連続安打をマークした。出塁するとすかさず盗塁を試みたが前田のクイックが早く、今季3度目の盗塁失敗となった。
前田は6回、1死から3番・F.フリーマン(34)をスライダーで空振り三振、続く4番・T.ヘルナンデス(31)もスライダーで2者連続の空振り三振、前田はマウンド上で雄叫びをあげた。7回もマウンドに上がり2周り目となった5番・パヘスをセカンドフライ、6番・ロハスをショートゴロ、ここで降板となったが本拠地のファンは好投した前田に大歓声を送った。前田は3回2/3、55球を投げて、被安打1、奪三振5、四死球0、失点0と先発復帰へ大きなアピールとなった。
3対2とドジャース1点リードの8回、大谷の第4打席、タイガース4人目、左腕のA.チェイフィン(34)と対戦。カウント0-1から外角高め94マイル(151キロ)のストレートをコンパクトにセンター前へ弾き返し、今季36度目のマルチヒットをマークした。
ドジャースは3対2と1点リードで迎えた9回、5人目のY.ラミレス(29)が先頭打者にスリーベースを浴びると、続く打者に同点タイムリー、さらにラミレスは送りバントをエラーすると、無死一、二塁からの送りバントをラミレスがサードへ悪送球。ドジャースはまさかの2試合連続サヨナラ負けとなった。