兵庫県知事のパワハラ疑惑をめぐり、死亡した県の元幹部職員が残した知事の音声データ。ワインを催促したという疑惑が持たれている知事は、「現時点で回答できない」と話しました。
【動画】兵庫県・斎藤知事のパワハラ疑惑告発 辞職改めて否定 “ワイン催促疑惑”に「現時点で回答できない」
兵庫県 斎藤元彦 知事
「県政をひとつひとつ前に進めていくと、仕事を進めていくことが私の責務だと思っています」
きょうの会見で、改めて「辞職」を否定した兵庫県の斎藤知事。知事をめぐっては今年3月、県の幹部職員だった男性(60)が「パワハラ」や「おねだり体質」など7つの疑惑を告発する文書を作成して配布していました。
県は文書について、「核心的な部分は事実でない」として、元幹部を停職処分としました。しかしその後、疑惑を調査するため、県議会に百条委員会が設置されましたが、元幹部は今月7日、死亡しました。
関係者によりますと、元幹部は委員会で発言する予定だった内容の陳述書のほか、知事が出張で訪れた地域のワインについて「私も飲んでみたい」「折を見てお願いします」などと催促する音声が記録されたデータを残していたということです。
ワインを催促した疑惑について斎藤知事は…
兵庫県 斎藤元彦 知事
「現時点で自分の記憶とかそういったものが回答できない状況です。もちろん、詳細が今後わかり次第、しかるべきはしっかりと回答していくことは考えています」
一方、知事は危害を加えるという脅迫を受けたことから、きょう午後に予定していた視察を急きょ取りやめるなど、公務に支障が出始めています。
元幹部が残した音声データなどについて、百条委員会の理事会は、取り扱う資料として認めるかどうか、次回にはかりたいとしています。