子犬のしつけで一番最初に頑張るのがトイレトレーニングだと思います。なぜなら一緒に生活をする上でトイレの場所を無差別にあちこちされてしまうというのは、人間にとっては掃除を含めてとても困ってしまうことだからです。しかし、そのトイレトレーニングもどれくらいで覚えてくれるのかがわからないと不安になってしまいますよね。ほとんどの場合は10〜14日ほどで覚えてくれますし、最長で1ヶ月くらいの子もいるためあまり焦る必要はありません。では、それでもトイレを覚えてくれない場合はどうしたらいいか?その対処になる可能性のあるヒントについてご紹介します。
子犬が1ヶ月経ってもトイレを覚えてくれない理由
子犬にトイレトレーニングを初めて10日〜14日、つまり早くて1週間〜2週間程度でトイレを覚えてくれることが多いですが、1ヶ月くらいで覚える子も決して珍しくありません。
ですのでトイレトレーニングを焦る必要は全くないのですが、もしも1ヶ月過ぎてもトイレを覚えてくれないという場合はその理由を考える必要があります。
考えられる理由をいくつかピックアップしてみますので、思い当たるものがないか考えてみましょう。
- トイレの成功率を上げるような環境つくりをしていない
- トイレが成功したときに子犬にとってご褒美となる褒め方をしていない
- トイレが成功したときに褒めるときと褒めないときがある
- トイレの場所が寝床から近い(同じ空間にある)
- 子犬がトイレをしたいと思う感触ではない
考えられるよくあるような理由をピックアップしてみましたが、なんとなく「あー…」と思った方もいるかもしれません。
そうした方はぜひひとつずつ見直してみて、改めて丁寧に対応してみることをおすすめします。
子犬が成功しかできないような環境を作ろう
子犬がトイレをなかなか覚えてくれない理由を見ているとなんとなく感じた方もいるかもしれませんが、子犬がトイレを覚えるためには成功率を上げることとそれを強化していくことが重要になります。
そして成功率を上げるというのは子犬の努力に願うのではなく、子犬が成功しかできないような環境を作りどんどん褒めて強化していくという工夫が大事なのです。
例えばトイレと寝床が近いのであれば、犬はきれい好きで寝床の近くでは排泄をしたがらないという習性がありますので、寝床とトイレの距離を十分に離して設置する必要があります。
また、すでにトイレを覚えているのであれば特定の決められた場所で問題ないですが、まだトイレを覚えていない場合にいきなり「ここでやってね」と特定の場所を示されても理解できません。
トイレシーツで排泄をするのだということを子犬自身が覚えなければそれはできませんから、まずはトイレシーツを行動範囲となる場所に敷き詰めて「トイレシーツでトイレをしたらいいことがある!」と思ってもらえるようにする必要があります。
そうすることでトイレシーツで排泄をすることができるため、それができたら徐々にトイレの範囲を狭くしていき特定の場所でできるようにしていくのです。
子犬がトイレで排泄をしたらたくさん褒めてあげよう
また、忘れてはいけないのは必ず褒めるということなのですが、その褒めるというのも人間が褒めたつもりになっているのでは意味がありません。
褒めるというのはその行動を強化するために必要な手続きではありますが、これは学習者である子犬にとってご褒美となりうるものでなければ褒めるは機能しないのです。
ご自身の立場で考えてもらえるとわかりやすいのですが、仕事を続けられる理由には必ずその先にお給料があるからだと思います。
もしもどんなに頑張って仕事をしても「よくがんばってくれたね!ありがとう!」と声はかけてもらえるけれど、お給料がある月とない月がある場合どうでしょうか?その会社を続けようと思いませんよね。
しかし会社側は「いつもありがとうと褒めてるのになぜか従業員がやめていく、続けてくれない」というのです。
これは会社側は褒めているのにちゃんとやってくれないと言っていますが、従業員であるあなたにとってはお給料がなければ会社の言う褒めるはなんの意味もないとなりますよね。
それが子犬と飼い主の間で起こっていると考えてもらえると「褒めているのにうまくいかない」という謎が解けると思います。
このように成功の確率を上げるための環境作りをして、成功したら必ず子犬にとってご褒美となるもので褒めるということをすると必ずトイレを覚えてくれますので、一度環境含めて取り組みを見直してみてください。
まとめ
子犬のしつけで一番最初に頑張るトイレトレーニングですが、多くの場合は10〜14日または1ヶ月ほどで覚えてくれます。
しかし、それでもうまくいかない場合には環境含めて見直すことでトントン拍子でうまくいくことも少なくありませんので、ぜひ見直しをしてみてください。
そのためにもプロに相談するとゴールまで近道になりますので、困り果ててしまう前に一度相談してみるのもおすすめです。
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