「病は気から」ということわざを聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。気持ち次第で体調が良くも悪くもなるといったような意味のことわざですが、それと似たようにその言葉の意味を正しく理解して使っているかなんとなく使っているかで自分の在り方が変わってくるものです。そしてそれは犬への接し方や考え方にも影響すると私は考えているため、ここでは犬に優しくしたい人へ優しさの一歩として正しい言葉を知り、使う意味をお伝えします。
言葉の意味を理解して使ってる?リードとリーシュ
犬と関わる上でその言葉の意味を理解して使っている人はプロも素人も関係なく少ないような気がします。
プロでも「そう昔から聞いてきてるし学校でもそう習ったから」と言いますし、実際私も深く考えず使ってきました。例えばリードという言葉ですがこれの意味をご存知ですか?
私は今はリーシュと言うようにしていますが、世の中では「リード」と言う人がほぼほぼだと思います。
でもある日尊敬するトレーナーさんが「リーシュ」と言っているのを知り、なぜそのように言うんだろう?と疑問に思い調べてみたんです。
すると『リードは先に立って引っ張ること。先導』と出てきます。これを見てすぐに私は自分が間違って使っていることに気づきました。なぜならリーシュの意味を検索すると『何かを繋ぐ』という意味だからです。
少なくとも犬を尊重し敬意を払い強制はせず共生することを目的とし勉強・指導するプロであれば、犬を繋ぐ意味はその命を守るためにあると理解しています。
決して犬の前に立ちたいわけでもなく引っ張りたいわけでもなく、そもそもその紐にそのような役目を求めてもいません。
言葉の意味を理解して使うと気持ちのあり方も変わる
犬に優くありたいと考える人ほどリードとリーシュの違いを知ると、リーシュという言葉を使いたいと感じる人が多いように私は思います。
少なくとも私が出会った飼い主さんたちは、「長年リードと言っていたからくすぐったいけどそう呼ぶように意識する」と言う方が多いです。
言葉の意味を理解していなかったから、犬に優しくありたいと思っていた気持ちが嘘だったという意味ではありません。
その言葉の意味を理解することができると、自分のポリシーと合っているか反しているかが分かるため正しい方を選択したいと思うのです。
病は気からというように気持ち次第で良くも悪くもなる体ですが、言葉の意味を知り理解することでもっと犬に対して優しい気持ちを持って接することができます。
犬に繋ぐ紐は人間が先導して引っ張るためのものではなく、犬を守るために犬と繋ぐための紐というだけです。
そしてその紐をしっかりと握って犬と周囲の安全を確保しながら、犬に散歩を楽しんでもらうためのものです。
気持ちのあり方は行動の変化にも影響するため、小さなことかも知れませんがとても大事な意味を持つと私は考えます。
人間は犬を支配する立場ではなく協力し合う関係
犬と暮らすということは、犬と楽しいことや嬉しいことを共有し生活するということです。
しかし、そのために犬のリーダーになる必要も威圧的な態度を取る必要も厳しくする必要もありません。そもそも人間は犬を支配する立場にあるという考え方自体が傲慢であり間違いです。
私たち人間は犬の了承なしに犬を親元から勝手に引き離し勝手に連れて帰るからこそ、優しさで包みこみ協力をお願いしながら生活しなければなりません。
まとめ
犬へ使われる用語は英語がそのまま日本に入ってきているため、私たちはそれをそのまま意味を理解することなく使ってしまっている傾向にあります。
それが直接的な影響を与えるようなことはないのかも知れませんが、それでも正しく理解することで混乱を防ぎやすくもなるのではないでしょうか。
リードとリーシュもささいな違いかもしれませんが、それでも正しく意味を理解するとリードではなくリーシュだなというのもわかったと思います。
そしてそれを知ることでもっと犬に向ける気持ちがもっと穏やかなものに変化していくので、用語の意味・言葉の意味を知ることも意識してみましょう。
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