人よりも体温調節をすることが難しい猫は、夏場の暑さによって体調を崩しやすくなります。猛暑から愛猫を守るためには、快適に過ごすための配慮や工夫が必要です。夏場に絶対猫にしてはいけないNG行為をチェックして、愛猫の健康と安全を守りましょう。
猫にしてはいけない「夏場の絶対NG行為」
完全室内飼いが一般的になった昨今ですが、家の中とはいえ猫にとって絶対安全とは限りません。猛暑を安全に快適に過ごさせてあげるためには、飼い主としてさまざまな配慮が必要なのです。
また、配慮のみならず、絶対に猫にしてはいけない、避けるべきNG行為も存在しているのをご存じでしょうか。
そこで今回は、猫にしてはいけない「夏場の絶対NG行為」について解説します。特に日中にお留守番が多い猫の場合は、日中に猫がいる場所の環境をしっかり確認しておきたいですね。
1.水分補給を怠ること
猫はもともと水をあまり飲まない動物ですが、夏場はとくに注意が必要です。新鮮な水を複数個所に用意し、定期的に水の交換を行いましょう。
水分を摂取させるためにウェットフードを与えることも効果的です。しかし長時間置きっぱなしにした場合、猫が食べると食中毒を起こす可能性があるため注意しましょう。
ウェットフードを与える際は、猫が食べきれる量を与えたりドライフードのトッピングに使うなどの工夫をすることが大切です。
2.直射日光を猫に直接当てる
猫は直射日光にさらされると熱中症になるリスクが高まります。夏場の猛暑日に猫に積極的に日向ぼっこをさせることで、体力や水分を奪って体調を崩しやすくなるのです。
室内と屋外を行き来する猫の場合も、日陰や涼しい場所を作っておき、日差しの強い時間帯には室内に避難できるようにすることがとても重要です。
と言っても、日向ぼっこが好きな猫も多いです。暑くなったら自分で日陰に移動できるよう、自分で選択できるような空間づくりをしてあげることがおすすめです。
3.被毛のお手入れをしない
長毛種の猫は暑さに弱いため、被毛のお手入れをしてあげないことは危険な行為です。
ブラッシングで抜け毛を取り除かなければ毛玉になったりもつれて通気性が悪く、体に熱がこもりがちになります。皮膚トラブルを防止するためにも、いつも以上にお手入れに力をいれて涼しく過ごさせてあげましょう。
4.エアコンなしで長時間過ごさせる
室内でも高温になりやすい夏場は、エアコンを使用して適切な室温を維持することが不可欠です。
猫だけでお留守番させるときや気温差が激しい日にエアコンをつけないと猫の体に負担をかけてしまいます。
猫が自ら移動して体温調節できるように、ペット用の冷却マットや通気性の良いベッドを使用するなど、涼しい環境を作ってあげましょう。
猫が猛暑を安全に過ごすために守るべきこと
上記で猫にしてはいけない「夏場の絶対NG行為」を確認できましたが、逆に飼い主として絶対に守るべきこととは一体どのようなことなのでしょうか。
適切な室温管理
エアコンを使用して室温を低く保つことが理想的です。
適温は猫の全身状態や健康状態によっても異なります。呼吸数が上がったり、落ち着かない様子があったら温度を下げてあげてください。
エアコンと合わせて遮光カーテンを使って室内の温度を下げる工夫をしたり、風通しを良くするために窓を開けて換気をしたりすることも、部屋の中の余分な熱を逃がすのに効果があります。
また、夏場でも猫が運動不足にならないように、涼しい部屋で遊ばせてあげましょう。
こまめな水分補給
猫用の水飲み場を複数設置し、新鮮な水を常に用意しておくことが大切です。
また、水を飲むことが少ない猫には、猫用の自動給水器も活用してみると積極的に飲んでくれることがあります。
定期的な健康チェック
夏場は体調を崩しやすいので、食欲不振や元気がない場合はすぐに獣医師に相談しましょう。また、熱中症の初期症状には、「過度なよだれ」「呼吸困難」「ぐったりする」などがみられることがあります。
実は猫の体に脱水症状が起こると、重症化もしやすいのです。愛猫がいつもと違う様子を見せていたら、早めにかかりつけの動物病院に連れて行くようにしましょう。
まとめ
今回は、猫にしてはいけない「夏場の絶対NG行為」を4つご紹介しました。
とくにエアコンを使わずに過ごすことは、体の小さな猫にとって命にも関わってきます。少しのお出かけの間でも、エアコンをつけて室温管理は徹底してあげるようにしましょう。
また、涼しい室内にいても窓からの強い日差しを長時間当たると水分や体力を奪われます。
猫と猛暑を乗り切るためにも、身のまわりの暑さ対策と健康管理を十分に行ってあげたいですね。
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