今年度の最低賃金を全国平均で1054円とする目安がまとまったことについて、林官房長官が「歓迎したい」と述べました。
林官房長官
「今年の春季労使交渉の5.1%という力強い賃上げに加え、賃上げの裾野を広げ非正規雇用労働者の方の賃金引き上げや男女間賃金格差の是正を図る上で最低賃金の力強い目安の取りまとめを歓迎したいと思います」
きのう、厚生労働省の審議会の小委員会が今年度の最低賃金を全国平均で50円引き上げ、時給1054円とする目安をまとめましたが、政府は労働者の賃上げを経済政策の中心に据えていて、林官房長官はきょう午前の会見で、これを歓迎する姿勢を示しました。
また、「人件費が増える」といった中小企業などからの不安に対しては、▼労務費の価格転嫁をさらに図ることや、▼自動化・省力化投資の推進などで生産性を向上させることに「政府を挙げて全力で支援する」と述べました。
政府は2030年代半ばまでに最低賃金を1500円に引き上げることを目標としていて、林官房長官は、「目標をより早く達成できるよう環境整備に取り組んでいきたい」と強調しました。