■パリオリンピック™ サッカー女子 予選リーグ 日本ースペイン(日本時間26日、ボジョワ―ル競技場)
なでしこジャパン(世界ランク7位)は、予選リーグ初戦でスペイン(同1位)と対戦し、1-2で敗れた。前半、藤野あおば(20)の直接フリーキックで先制するが、スペインにもゴールを決められる。同点で後半へ入り、29分に逆転のゴールを許した。初戦を落とした日本の次戦は29日、ブラジル(同9位)と対戦する。
日本のスタメンはGKに山下杏也加(28)、DFは清水梨紗(28)、熊谷紗希(33)、南萌華(25)、古賀塔子(18)の4人。MFに藤野、長谷川唯(27)、長野風花(25)、宮澤ひなた(24)、清家貴子(27)。FWには田中美南(30)が入った。
スペインは昨年のW杯王者で世界ランク1位。優勝候補相手に日本は前半立ち上がりから積極的な攻撃を見せる。右サイドの高い位置で宮澤がボールを奪うと、中央の田中へ。ワンタッチでボールを左に流し、走り込んできた藤野が強烈なシュートを放つがGKに阻まれる。
前半13分にはフリーキックのチャンス。ここで藤野が右足を振り抜くと、カーブのかかったボールはゴール右上に吸い込まれ、日本が1点を先制する。藤野は顔をくしゃくしゃにして喜びを爆発させた。しかし22分、右サイドでスペインの細かいパスワークから、ゴール前に絶妙のスルーパス。抜け出したアイタナ・ボンマティ(26)にシュートを決められ、1-1の同点に追いつかれる。
その後もスペインにボールを保持され、度々ゴールを脅かされる日本。DF陣が凌ぐ時間が続く。39分にはコーナーキックから決定的なシュートを打たれるが、GK山下が左足一本で止めるなど、高い集中力で守り1-1で前半を折り返した。
後半に入ってもスペインペースで試合は進む。7分、右サイドを崩されゴール前にグラウンダーのクロスを入れられる。ここは、南が身を挺してブロックし失点を免れる。相手の素早いパス回しに翻弄される日本。迎えた29分、スペインに左サイドを攻略されゴール前にボールが渡る。ワンツーで繋がれ、ペナルティエリア内からシュートを許し、1-2と逆転されてしまう。
日本は流れを変えようと千葉玲海菜(25)を投入。得点を奪いに行く姿勢を見せるが、スペインの分厚い守備の前に、なかなかゴール前まで行けない。逆にスペインにボールを支配され攻撃の糸口を掴めない日本。世界ランク1位の実力をまざまざと見せつけられ1-2で敗れた。
2大会連続6回目の五輪出場となる、なでしこジャパン。過去最高成績は2012年ロンドン五輪の銀メダル。前回の東京五輪はベスト8で涙を飲んだ。予選リーグはグループCに入り、7月26日にスペイン(同1位)、29日に南米の強豪、ブラジル(同9位)、8月1日にアフリカ予選を1位通過してきたナイジェリア(同36位)と戦う。グループで上位2チームに入ると準々決勝に進出。各グループ3位チームの中の上位2チームが準々決勝へと駒を進める。
【試合日程】※日本時間
■予選リーグ
7月26日 日本 1-2 スペイン(ボジョワ―ル競技場)
7月29日 日本VSブラジル(パルク・デ・プランス競技場)
8月1日 日本VSナイジェリア(ボジョワ―ル競技場)