猫に対してどのようなイメージを持っていますか?ツンデレで自由気ままというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。でも、猫も人間と同じように性格はひとつだけではありません。猫種や育った環境、遺伝などさまざまな要因が影響します。今回は、そんな猫のなかでも、心優しい穏やかな性格の猫が多いと言われている猫種を4つ紹介しています。
1.ラグドール
ラグドールは、アメリカ原産のふわふわとした絹のような被毛を持つ長毛種です。
名前のラグドールは「ぬいぐるみ」を意味しており、抱き上げたときに人の腕の中でリラックスしてぬいぐるみのように大人しくしていることに由来しています。
愛情深く穏やかな性格で、怒ることはほんとありません。マイペース、おっとりという言葉がピッタリです。そのため小さな子どものいるご家庭でも安心してお迎えできます。ほかの動物に対しても同様で、多頭飼いにも向いています。
またラグドールはとても賢く、さまざまなことを覚えます。飼い主さんの言うこともよく聞きますので、はじめて猫を迎える人にもおすすめの猫種です。
運動量は少なめで、激しい遊びは好みません。とはいえ、まったく遊ばないわけではなく、飼育には適度な運動ができるスペースが必要です。
2.ペルシャ
つぶれた鼻とくりっとした目が印象的な、愛嬌たっぷりのペルシャ。絹のような手触りのフワフワとしたゴージャスな被毛の持ち主で、その見た目から「猫の王様」と呼ばれています。
性格は大人しく控えめで、落ち着きがあります。のんびりと過ごすことを好み、感情的になることもほとんどありません。
ただし被毛によっても性格の傾向に違いあり、タビーは「ペルシャの道化師」と呼ばれるほど明るく、シルバー&ゴールデンは飼い主さんへの信頼が厚い反面、プライドが高いと言われています。
また愛情深い一方で、ベタベタと構われるのは苦手です。1匹で過ごす時間を大切にする猫種でもありますから、適度な距離を保って接することができる人に向いています。
3.メインクーン
メインクーンの特徴はなんと言っても、全猫種の中でも最大級と言われている大きな体です。体重はオスは6〜9kg、メスは3〜6kgほど。大きなオスの個体では、体長1m、体重10kgを超えることもあります。
その一方で性格は、「ジェントルジャイアント(穏やかな巨人)」と呼ばれるほど温厚で人懐こく、愛嬌があるため、子どもやほかの動物とも仲良く暮らすことができます。どちらかというと、オスは大人しく、メスのほうが活発で単独行動を好む傾向です。
また飼い主さんに対しては大変愛情深く、「犬のような猫」と言われることもあります。
メインクーンはかつてネズミ駆除をするワーキングキャットだったこともあって、ハンター気質の強い猫です。そのため大型の猫にしては活発で遊び好き、好奇心旺盛な面もあわせ持っています。
4.サイベリアン
サイベリアンの魅力はなんと言ってもゴージャスな被毛。シベリア育ちと言うこともあり、寒さに強いのが特徴です。
また猫アレルギーが出にくい猫としても有名で、猫アレルギー持ちの猫好きさんたちのあいだで人気の猫種でもあります。
好奇心旺盛かつ愛嬌たっぷりの性格が魅力的で、飼い主さんにはとても従順です。飼い主さんに対しては、甘えん坊な一面もありますが、ベタベタとした付き合いは苦手で、抱っこが嫌いな個体も多いようです。
また猫のなかでもトップクラスの賢さをほこるサイベリアンは、犬のように「マテ」「オスワリ」など言葉でしつけることができるとも言われています。
比較的問題行動が少なく飼いやすい猫種でもあります。
穏やかな性格の猫と暮らす際の注意点とは?
穏やかな性格の猫は攻撃性が薄く、マイペースなタイプが多いと言えます。とはいえ、そんな猫にとっても注意したいのが「ストレス」です。
日常生活では以下の点に注意するようにしましょう。
- 構いすぎない
- ひとり遊びができるようにする
- 落ち着ける場所を用意する
- 猫の優しさに甘えない
マイペースな性格の猫は、1匹で過ごすことも大好きです。構いすぎは大きなストレスになり得ます。いっしょに遊ぶ時間も大事ですが、ひとり遊びできるおもちゃを用意してあげると良いでしょう。
またストレスを感じたときに避難できる場所を用意しておくことも大切です。
怒らないからと、猫の優しさに甘えすぎないようにし、適度な距離を保って接するように心がけましょう。
まとめ
心が優しく、穏やかな性格の猫は、長毛の大型種に多いと言われています。今回紹介した猫もすべて長毛ですし、ペルシャ以外は大型の猫です。
もちろん猫種や身体的な特徴だけで性格が決まるわけではありません。親猫からの遺伝などの先天的な要素もありますが、育った環境にも大きく影響されます。
落ち着いて食事ができ、穏やかな環境で暮らしている猫は比較的大人しい性格に育つと言われています。
穏やかな環境からは猫が受けるストレスも少なくなります。ぜひ愛猫のためにも、穏やかな環境を心がけていきましょう。
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